ベッカムはゲイ(らしい)

gakus2006-05-16

 各国のワールドカップ代表選手が決まったからというわけではないけれど、サッカーを題材にした、劇場未公開のドイツ製のコメディー「WE LOVE BALLS!!」をお話。

 ゲイであることからマイナーリーグのチームを追い出されたゴールキーパーの青年が、ゲイのチームを結成して古巣と因縁の対決に挑むという物語。サッカー版「アタック・ナンバーハーフ」というべき内容だが、ホモセクシャルにもいろいろあって、隠れゲイにハードゲイ、子持ちのゲイに“ベッカムはゲイ”と主張するオカマちゃん、性同一障害者などが、このチームの顔ぶれ。それぞれの人間ドラマに笑わせられたり、泣かされたりの、情のこもったお話でした。「レボリューション6」「愛より強く」など、最近のドイツ製アウトサイダー・ムービーは熱いのが多い。

 音楽はギターポップ寄りで、これまた個人的にツボ。主人公が故郷を後にして選手探しの旅に出るシーンではルーニー/ROONEY『I'M SHAKIN'』が元気よく鳴り響く。もし、このシーンで設定に歌詞がハマリすぎるBRONSKI BEAT『SMALLTOWN BOY』がかかったら、まったく違う映画になるだろう。ルーニーはもう一曲、特訓シーンで『SORRY、SORRY』が流れるが、これまたノリよく気持ちイイ。また、物語の最後にフィーチャーされるのはドイツのギタポ・バンド、MILESの『STRANGER』。これもギターのリフとメロディーがイイ。

 ジャケはROONEY、2003年リリースのデビュー・アルバム。先の2曲は、もちろんここから。