Roll Over DJ!
ジョン・カーペンターが1980年に製作した同名ホラーの、2005年のリメイク版「ザ・フォッグ」の日本公開が、7月下旬に急遽決定。
とある島の町に突如、濃霧が立ち込め、そこから百年前の怨霊が現われ、町の人々を次々と殺害する…という基本プロットはカーペンター版を踏襲しているが、オリジナルが霊の出現時間帯を深夜0時〜1時と限定していたのに対し、こちらはシバリなしなので散漫になった印象がある。女優のエロ度はアップしたが…。そういえば主要キャラの名前はオリジナルとほぼ一緒。オリジナルで当時カーペンター夫人だったエイドリアン・バーボーふんする灯台ディスクジョッキー、スティーヴィー役を、今回は「ヘルボーイ」のセルマ・ブレアが演じている。
で、このスティーヴィー、“流行の音楽を聞き飽きたあなたに”などとマイクに向かって話しつつ、マイセレクトの音楽をガンガンかけてくれるのだが、OK GOあたりはともかく、FALL OUT BOYなんて売れてる方なんじゃないの?などとツッコミたくなる選曲。MORNIGWOODも微妙なラインだよなあ。いっそ、1970年代の一聴してオールド・スタイルとわかるナンバーをセレクトにしてくれた方がよかったような。
ジャケはジャミロクワイ/JAMIROQUAI、昨年リリースのシングル『FEELS JUST LIKE IT SHOULD』。これなんかは、いかにも流行モノという感じだが、実際に聴くと古き良きファンク・ロックのテイストで、ジェイ・ケイのボーカルもいつになく唸っていてオールド・ファッションな空気が強い。この曲を劇中で聴いたおかげで、先のような感想を抱いた次第。そういえば、セルマはCDではなくアナログをターンテーブルに乗っけていた。
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