根性のテーマ
ハリウッド版『海猿』などと呼ばれて話題になっている『守護神』(2月公開)は、なるほどの海難救助隊員のお話。Aスクールと呼ばれるエリート・スイマー養成所で、天賦の才能に恵まれた新人(アシュトン・カッチャー)が、相棒を死なせたトラウマを抱える教官(ケビン・コスナー)と対立しながらも、固い絆を育んでいく…という物語。『海猿』との明確な違いは、後者の占める比重が前者よりも大きいこと。というわけで、このところおとなしかったケビン・コスナーが久しぶりに俺様ぶりを発揮した作品となっている。なんたってエンディングのナンバーがブライアン・アダムスのヤケに大げさなバラードだから、嫌でも『ロビン・フッド』を思い出してしまいました。
それはともかく、Aスクールでは潜水しながら装備をつけたり、お約束の腕立て伏せがあったりと訓練シーンをじっくり見せるのだが、ここで流れるのがKASABIAN「CLUB FOOT」。この曲『GOAL!』でも使われていたが、スポ根風のノリには音的には意外に合う。歌詞はあまりスポ根的とはいえないが、“俺はお前に群がる狼を追い払う"というフレーズはレスキューらしくてよい。あと、モロにマッチしてたのが潜水記録会のシーンで流れるBLACK REBEL MOTORCYCLE CLUB「AIN'T NO EASY WAY」。こちらは曲名どおりド根性ソングとして機能。
ジャケは2005年リリース、BLACK REBEL MOTORCYCLE CLUBのシングル『AIN'T NO EASY WAY』。最初に聴いたときはBRMCも随分シブくなったなあと思ったが、聴くほどにブルージーな空気が染み付いてくる好ナンバーでした。
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