エルフのラブ・ソング

gakus2007-11-15

 先週末からアメリカで公開されているクリスマス・ムービー『Fred Claus』が、日本でも12月から『ブラザーサンタ』の邦題で公開されることに。

 主人公は、ヴィンス・ヴォーンふんするデキの悪い、サンタクロースの実兄フレッド。聖人である弟が世界中の人気を集め、すっかりヒネクレてしまった彼は、クリスマス・シーズンで忙しい弟を手伝うために北極に帰るハメになるが、そこで子供たちの楽しみを奪う悪党(ケビン・スペイシー)の陰謀に遭遇し、オモチャ作りにたずさわるエルフたちとともに逆襲する…というお話。ヴィンス・ヴォーンはこのところ大人向けのコメディが続いていたが、これは完全にファミリー・ムービー。サンタ役にはポール・ジアマッティがふんしている。

 全編にフィーチャーされるのはクリスマス・ソングがメインだが、お父さん世代が喜びそうなところでは、ROLLINIG STONES“BEAST OF BARDEN"が登場。これはヴィンスが、エルフのひとりにダンスを教えるシーンで流れる。このエルフ、サンタのセクシーな秘書(『スパイダーマン』シリーズでも新聞社編集長の秘書を演じていたエリザベス・バンクス)に恋をしているのだが、背が小さいしダンスも踊れない。そこでヴィンスがダンスを教えてやることになる、という寸法。気弱なエルフが精一杯強い男を気取ろうとする、やるせない心情が表れた選曲でした。他に、ラストではBYRDS『YOUNGER THAN YESTERDAY』も聴こえてくる。

 ジャケは1978年リリース、ローリング・ストーンズの国内盤7インチ・シングル『BEAST OF BURDEN』。