マメになりたい

gakus2008-03-15

 DVDで『モテる男のコロし方』を観賞。アメリカの現代的な学園生活を垣間見ることができる、肩肘の張らないコメディーでした。

 主人公は、学園では目立たない地味な女の子(ブリタニー・スノウ)。彼女は学園一のプレイボーイが、タイプの異なる美女3人に三つ股をかけていることを知ってしまう。やがてこの美女たちも彼が浮気していることを知り、いざこざが起こるのだが、ヒロインが復讐を提案したことから不思議な結束が生まれる。そして彼女たちは、憎きプレイボーイをとことん落ち込ませてやろうとするのだが…。若気の至り的なガールパワーを炸裂させつつ、教訓を含んだオチをつける青春映画らしい作り。いくつになっても、こういうオポンチな青春ドラマにはときめきを覚えるものだ。

 ヒロインの音楽の趣味はチープ・トリックやエルヴィス・コステロ。つまり流行とはズレた、評価の定まったものが好きというキャラクターなので、地味な存在であることも頷ける。そんな彼女が美女3人組にそそのかされ、囮となってプレイボーイを騙そうとするのだが、敵もさるものでヒロインの趣味を把握し、車で送るときにはコステロの“CLUBLAND”をオーディオから流したりする。モテる男ってのは抜かりがない。こういうマメな部分、自分の若い頃にも欲しかったな…。

 青春が終わった年齢の人間としては(苦笑)、他に女の子たちの作戦会議中にかかるTHE CUREの“CLOSE TO ME”でときめく。これ以外にアップトゥデートなナンバーはたくさんかかるけれど、自分が知っている曲は最初の方でフィーチャーされたCAESARS“WE GOT TO LEAVE”ぐらい。ヒロインは引越しを多く経験しているのだが、この曲が流れるときGOT TO LEAVEの理由が明かされる。

 ジャケは2005年リリース、“WE GOT TO LEAVE”を収録したシーザーズのアルバム『PAPER TIGER』。スウェーディッシュ・ポップの傑作!