甦る80年代

gakus2009-02-09

 今週はホラー・ウィークだ! というわけで、タイトル通りの初日で劇場公開される1980年製映画のリメイク版『13日の金曜日』の話。製作プロダクションはもちろん、マイケル・ベイ率いるホラー・リメイク乱造メーカー、プラチナムデューンズ!

 舞台はおなじみ、クリスタル・レイクのキャンプ場。バイト監視員の不注意で息子のジェイソンが溺死したことから、その母親がバイト君たちを虐殺するも、最後の一人に返り討ちに遭う。ところが実は生きていたジェイソンが、今度は母親の仇を討つため、湖畔にやってくる若者たちを惨殺してゆく…というお話。ご存じのとおり、オリジナルの『13日の金曜日』はジェイソンはまだ殺人鬼ではないので、この一作目と続編を併せてリメイクしたような感じ。『テキサス・チェーンソー』のマーカス・ニスペルが監督を務め、観客を真剣に怖がらせる演出を徹底。この人の殺伐としたドラマ作りは、もう少し評価されてもいいと思う。

 音楽はやはり若ウケしそうなインディーズモノ主体のようだ(自信が持てないのは知らない曲が多かったから…)。後に血祭りにあげられる若者たちが湖に向かって車で出発すると、BUMBLEBEEZ”FREAK YOUR LONELINESS"が流れ、若者たちがノンキに水上スキーを楽しんでるシーンではTHE HIVES”TICK TICK BOOM"が惨劇のタイムリミットが迫っているかのように鳴り響く。

 しかし、個人的には懐かしいNIGHT RANGER"SISTER CHRISTIAN"。タイトルが出る以前、ジェイソンが最初に殺す犠牲者が、この曲をiPodで聴いているのだが、盛り上がりの"motorin!"の部分でエキサイトしている。そういえば『ブギーナイツ』のアルフレッド・モリーナふんするパンツにガウンのドラッグディーラーも同じ箇所でシビレてたなーと思い出し、必要以上にウケとしまった。

 ジャケはその”SISTER CHRISTIAN"を収録したナイト・レンジャー、1983年のアルバム『MIDNIGHT MADNESS』。