ララ・クロフト!?

gakus2004-06-10

 The Clash『Should I Stay or Should I Go』が使われている、昨日観たもうひとつの映画、アンジェリーナ・ジョリー主演のサスペンス「テイキング・ライブス」。 こちらは、ちゃんとしたレコーディングバージョンのフィーチャーでした。

 殺人を犯してはその被害者になりすまして、立場がヤバくなると新たに人を殺し、その人物になりすますという、ヤドカリというか、ミスター・リプリーをもっとタレンティドにしたようなというか、そんなシリアルキラーが出現。アンジェリーナ・ジョリーふんするプロファイリングの専門家が、その犯人の正体を追うという物語。

 Clashは始まってすぐにかかるが、そのまえに冒頭でU2の『BAD』がフィーチャーされる。そういえば、アンジェリーナ・ジョリーが「トゥームレイダー」で演じたヒロイン、ララ・クロフトU2のファンという設定だったな…と思い出すと、不意に余計な考えが頭をよぎる。もしかして、この映画でもララ・クロフトばりの破天荒な暴れっぷりを見せるのでは…しかしこのヒロイン、プロファイリングの天才だから、もっと知性派だよな…と思っていたら、アンジエリーナ登場。なんと真夜中に死体発見現場で横たわっている! “プロファイルのために犯人の気持ちになりきる”というのが理由らしいが、そこまでやるかね!? そんな豪快さは、グチャグチャの死体の写真を見ながら平然と食事ができる図太い根性にも現われている。さらにストーリーが進むと、容疑者と恋におちる! セックスは相手の男性の負傷した傷口が、パックリ開くほど激しい!!そしてクライマックスでは、さらに大胆な知略と立ち回りが!!!

 観終わってみると、ミステリーうんぬんよりも、アンジェリーナのララ・クロフト的側面ばかりが印象に残っていた。それもこれもU2のせいか!? ご丁寧にエンディングも『BAD』で締めくくられる。

 なぜ『BAD』を? 家に帰ってから、この曲を収録している『The Unforgettable Fire』のライナー掲載の訳詞をチェックしてみたけど、よくわからなかったので、とりあえずこの映画は「トゥームレイダー」番外編という位置づけにしておこうと思う。


テイキング・ライブス ディレクターズカット 特別版 [DVD]

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