マーダー・ライド・ショー
ハードコア系ミュージシャン、ロブ・ゾンビ(凄い芸名…)の監督作「マーダー・ライド・ショー」を観る。
田舎町のクレイジーな殺人一家が、街に立ち寄った男女4人を次々と惨殺するという「悪魔のいけにえ」リスペクトな物語。キ○ガイ一家のキャラ描写に重点が置かれている分、サスペンス性は皆無で、まったく恐くないのがネックですが、そこを笑えればオッケーでしょう。ロブ・ゾンビはホラービデオの収集家であるとのこと。ホラーが大好きな人は(私も含めて)コワいという感覚がマヒしがちだけど、この人はホラー仕掛人としてではなく、そういうファン気質に立脚して、この映画を撮っちゃってる。それが微笑ましくもあり、ツラくもあり…。
音楽はもちろんロブ・ゾンビのナンバー主体。このアーティストについては詳しくないので、書けることはほとんどない。そこで、やっばりラモーンズ/RAMONES。殺人一家のアーパーな娘が、部屋でウヒャウヒャ笑いながら人を殺すシーンで、彼らの『NOW I WANNA SNIFF SOME GLUE』が鳴り響いている。メンバー二人の死後、神格化され始めているラモーンズだが、現役のころはロジャー・コーマン製作の「ロックンロール・ハイスクール」に出たり、「ペット・セメタリー」の主題歌作ったりしており、存在自体Bの線に近かった。それを踏まえると、こういうバブルガム・ムービーには、やっぱり似合うなあ…ということを再確認した次第。
写真は言わずと知れたパンクの古典である、同曲収録のファーストアルバム(邦題『ラモーンズの激情』)。
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