♪エリバディゴーサーフィーン
暑い、暑いと思ったら、最低気温30度って、何!? 「デイ・アフター・トゥモロー」到来を予感させる異常気象じゃないですか、これは…。
とりあえず、ビジュアル的に涼しい「ステップ・イントゥ・リキッド」(8月中旬公開)の話を。伝説のサーファーの生を追ったサーフィン映画の名作「エンドレスサマー」の監督の息子が撮ったドキュメンタリーで、ライフスタイルのなかに溶け込んださまざまなサーフィンのかたちをとらえている。世界的な名サーファーだけでなく、25年間1日も休まずサーフボードに乗ってるおじちゃんや、波のない海でタンカーを追いかけ、それが起こす波に乗ろうと必死になっている連中、湖のユルい波に乗ってる人々など、その楽しみ方は人間模様ともども千差万別。それでもサーフィンを愛する思いだけは伝わってきて、なんだか温かい気持ちになれる。サーフィンに必死に打ち込む人だけでなく、庶民レベルで楽しんでいる人にもスポットを当てているから、映画そのものにノンビリ感があり、妙に和んでしまいました。
サーフミュージックには疎いので、使用曲はほとんど知らないものばかり。唯一、聴いたことのあるのはアッシュ/ASHの『SUBMISSION』。パイプラインの映像に重なる、ヘビーなギターノイズのうねりがかっこいい。まさしくWILD SURF!
考えてみると、イギリスのバンドでサーフィンに似合う音楽をやっているアーティストは、そうそういないのではないだろうか。パッと思いつくところでは、ビーチ・ボーイズ風のコーラスを誇るSILVER SUNぐらい。厳密にはASHはアイルランド出身だが、このバンドの屈託のなさは、こういうピーカンの空と海にもハマるのか…と感心してしまった。
写真はASH『SUBMISSION』収録、2001年発表の3rdのアルバム『FREE ALL ANGELS』。
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