私の好きなクリスマスソング

gakus2004-12-18

 どこに行ってもクリスマスソングがガンガン、鳴り響くこの時期ですが、個人的にもっとも好きなクリスマスソングといえば、1986年の全英ナンバーワンソング、POGUES featuring KIRSTY McCOLLの『FAIRYTALE OF NEW YORK』に尽きる。ポーグス時代のシェーン・マクガワンと、カースティ・マッコールの、きたならしいが美しいデュエット曲。そして今日はカースティの命日である。

 カースティ・マッコールは夫の売れっ子プロデューサー、スティーブ・リリーホワイトと同様イギリスのロックシーンに残した足跡は大きいのだが、アーティストとしての魅力についていえば過小評価されて過ぎていると思う。デビュー後、STIFFレコードに残したナンバーは名曲ぞろい。トレイシー・ウルマンに提供したナンバーも60'Sテイストにあふれた佳曲だし、THE SMITHS、BILLY BRAGG、WONDER STUFFの楽曲でバックコーラスとしての良い仕事も見逃せない。もちろん彼女名義のアルバムも文句なしに素晴らしい。2000年にリリースされた7年ぶりのアルバム『TROPICAL BRAINSTORM』は例によってギターを基調にしつつラテン風味をも取り込んだ好盤で、大好きだった。が、その年の12月18日、彼女はクルージング中の事故で愛娘ともども、命を落としてしまう。『FAIRYTALE OF NEW YORK』は、ただでさえ泣ける曲だが、その後この歌は皮肉にも、さらに悲哀の色を増してしまった。

 今年、イギリスではPOGUESの再結成ツアーが行なわれている。友人のmuraさんが、現地で見て、そろそろ帰国するはず。『FARIRYTALE OF NEW YORK』は、どんなふうにプレイされたのか気になる。

 10年前にイギリスに行ったときのこと。クリスマスにはまだちょっと早い10月、ロンドンのパブで、ジュークボックスから『FAIRYTALE OF NEW YORK』が流れてきたとき、客の何人かが歌いだした。向こうでは愛されてるんだなあ、と実感しました。ちなみに映画では確か「バスキア」で使われていたはず。ジャケはカースティ、1995年リリースのベスト盤『GALORE』。下はポーグスのベスト盤で、こちらにも同曲を収録。


Very Best of...

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