ダメ女映画の選曲

gakus2005-01-07

 ダメ男映画があるなら、ダメ女映画だってあってもいいはずで、そんな隙間を埋めるかのようにヒットした「ブリジット・ジョーンズの日記」。来月その続編が公開されるが、いったいどんなお話になるのでしょう…。

 「ブリジット・ジョーンズの日記」は、独身女性の日常を生臭いまでに描きつつも、ヒロインの奮闘が懸命さに裏打ちされているので、男の目から見ても好感が持てた。生臭さにしても裏を返せばリアルの現われで、それが同性の共感を引き付けたからこそ、ヒットしたのだろう。

 ダメ女映画では、観客の共感を引きつけるうえで選曲は重要なポイントとなる。「ロミーとミッシェルの場合」で『FOOTLOOSE』を歌わせたり、キャメロン・ディアスサンドラ・ブロック主演作でそれっぽい曲が部屋のオーディオから流れたりと、その辺の気配りは細かい。「ブリジット・ジョーンズの日記」では、『ALL BY MESELF』なんて、いかにも一般的なOLが好みそうだし、やたらとソウルが使われいるのも、この辺の曲をAORとして聴いてる女性が多いことの表われのよう。さてさて続編では一体どんな選曲になるやら、気になるところ…。

 この映画もそうだし、サンドラ・ブロックの「トゥー・ウィークス・ノーティス」もそうだったが、アレサ・フランクリンの『RESPECT』が使用されているのは、女性を軽く見がちな男どもへの往復ビンタのように思える。ジャケは、その曲を収めた1967年のアルバム『I NEVER LOVED A MAN THE WAY I LOVE YOU』。