雑感

gakus2005-02-05

 昨日の続きというわけではないけれど、アカデミー賞の女優対象の賞では、全裸をさらした方が体当たりの演技を認められやすいような気がする。「モンスター」のシャーリズ・セロン然り、「ボーイズ・ドント・クライ」のヒラリー・スワンクも。もちろん、ただ脱げばいいってものではなくて、この両者の場合はかなり特殊な設定ゆえに脱がれてもさほど性的興奮を抱けず、むしろ痛ましさが先立つ。その辺で同情を誘えるのが、受賞を後押しするポイントになるのではないだろうか(あくまで後押しです)。「恋愛適齢記」のダイアン・キートン、「アバウト・シュミット」のキャシー・ベイツが同情を誘えなかったから受賞できなかった…とは言わないけれど、これについては言及しません(苦笑)。

 そのヒラリー・スワンク、「ミリオンダラー・ベイビー」では全裸になっていないが、そんな野次馬根性は別にしても有力候補のひとり。「ボーイズ・ドント・クライ」での受賞から4年しか経っていないことがネックとなるかもしれないが、今回の顔ぶれなら有力なのでは。

 「ボーイズ・ドント・クライ」といえばザ・キュアー/THE CUREですが、1STアルバム『THREE IMAGINARY BOYS』デラックス・エディションがリリースされたばかりながら、この後のアルバムも続々デラックス・エディション化される模様。去年レアトラックを集めたBOX『JOIN THE DOTS』が出たというのに、もうこんな展開になるとは。ここ何年かのデビッド・ボウイ的ビジネス術が、この辺のカリスマ性のあるアーティストに浸透してしまうのは、ファンにしてみれば財政的にツラいところ。昨年は新譜出した直後にDVD付きで再リリースしていたし、CUREはオイタが目立つな…。

 ジャケはCUREのシングル『BOYS DON'T CRY』。これは86年、ベスト盤リリース時に出た再発ジャケ。映画「ボーイズ・ドント・クライ」では、CUREではなく、誰かのカバーでこのナンバーが使われていた。本家の方は、「ウェディング・シンガー」での起用が有名で、アダム・サンドラーがベッドでさめざめと泣いているシーンでフィーチャーされている。