イーストウッド映画とロック

gakus2005-03-07

 1月31日の日記に、クリント・イーストウッドの映画とロックは、なかなか結びつかないと記しましたが、仕事がらみでいろいろビデオを見直していたら「ハートブレイク・リッジ/勝利の戦場」で、マリオ・ヴァン・ピーブルズがロック・バカの兵士にふんしていたことを再発見。すっかり忘れてた…。

 イーストウッドふんする鬼軍曹に鍛え上げられるヘナチョコ兵士役のひとりがマリオ。明らかにジミ・ヘンドリックスを意識したルックスで、兵舎にはジミヘンのポスターがしっかり貼られている。イーストウッドにピアスを引きちぎれるのはちょっとかわいそうだが、まあイーストウッド映画における、ピアスをしている男の扱いとしては妥当。ミュージシャン志願という設定で、“俺のパンクを聴け!”とやたらと威勢よくステージで歌い、ギターをかき鳴らしている姿がコミカルで良い。

 「ダーティハリー5」のジム・キャリーもそうだったが、イーストウッド映画でのロックはあくまでギャグ扱いだよなあ…。ロックに入れ込んでいるヤツは軟弱者だ!という御大の叱責が聞こえてくるようだ。耳が痛いです。

 ジャケは、そのジミ・ヘンドリックス、1969年のコンピ盤『SMASH HITS』。


ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 [DVD]

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