まだまだチャッキー

gakus2005-06-15

 まだ続くの!?と思われる方もいるかもしれない、殺人人形チャッキーの暴走を描いたホラー「チャイルド・プレイ」シリーズ。その第5弾「チャッキーの種」(8月公開)を観る。

 前作で女の子の人形ティファニーと結ばれ、子供まで作ってしまったチャッキー。映画は離れ離れになっていた彼らの再会から始まり、一家そろって暗殺行脚と思いきや、子供は“殺人なんかしたくない”と言い、母性愛に目覚めたティファニーも“彼の言うとおりよ”と殺人欲を押しとどめ、チャッキーがいじけてしまう…という、ファミリードラマの完全なパロディー。そのうえ、ティファニーの声を担当しているロリ声アクトレス、ジェニファー・ティリーが本人役でも出演して、茶々を入れたり、命を狙われたり、チャッキーの子種を仕込まれたり(タイトルの“種”とは、ソレのこと)の大騒動。完全にコメディーと化している。とはいえ、合間合間に惨殺シーンもあって、ゴア度は高め。チャッキー・ファンのジョン・ウォーターズ(「ピンク・フラミンゴ」等を撮った、あの人です)も出演し、期待を裏切らない殺されっぷり。

 音楽はほとんどわからなかったが、唯一ブロンディーの『ONE WAY OR ANOTHER』のゴツいバンドによるカバー(誰がやってるのやら…調べてみます)に反応。エンドクレジットの冒頭で、惨殺シーンのリピートで紹介される出演者の姿に陽気な歌が重なる。この映画のブラックな笑いを象徴するかのようでした。

 ブロンディのオリジナル『ONE WAY OR ANOTHER』はアルバム『PARALLEL LINES』に収録されているが、以前一度載っけたので、1981年リリースのベスト盤『THE BEST OF BLONDIE』を。ブロンディのベストは多種リリースされているが、この曲はほとんどのものに入っているはず。