帰国の途で

gakus2005-09-16

 9月14日の続き。復路で「モンスター・イン・ロー」を完走。ジェーン・フォンダは、元セレブである高飛車な姑像を怪演している。が、いささかやり過ぎで、しつこいなあと思い出したところで、フリーターで自由精神を持つ嫁ジェニファー・ロペスが反撃。そこにカタルシスはあるものの、一方的に姑が悪役のよう見えてしまうのも何だかなあと思う。まあ、そこはハリウッド映画、結末はうまくハートフルにまとめています。

 エンディングで流れるのは、スティービー・ワンダーの『ONCE IN MY LIFE』。このころのスティービーのボーカルは、変声期後の若々しさにあふれていて魅力を感じる。もちろん、成熟した現在のボーカルもいいけれど、こういうラブソングには不器用でもいいから切実さな響きがあってこそ。そういう意味では、当時18歳のスティービーの歌声は、この曲を歌うにふさわしいと思う。ハチャメチャな嫁・姑合戦を描く映画の後味をよくしているという点でも功績大。

 ジャケは1968年リリース、スティービーの同名アルバム。