伝記映画ブーム

gakus2005-10-24

「Ray/レイ」のヒットに刺激を受けてか、ミュージシャンの伝記映画が多く目に付くようになった。ブライアン・ジョーンズの「STONED」(「THE WILD AND WYCKED WORLD OF BRIAN JONES」改題。1月19日の日記 参照)がイギリスで、ジョニー・キャッシュの「ウォーク・ザ・ライン」がアメリカで、それぞれ11月に公開される他、イアン・カーティス(ジョイ・ディヴィジョン)の映画は進行中で、キース・ムーン(ザ・フー)もマイク・マイヤーズの主演で企画が進んでいるとか。さすがに故人ばかりですな。

自分なら、誰の伝記映画が観たいかな、と考えてみた。故人しばりでツラツラと。

マーク・ボラン
これは筆頭。宇宙と神話とスポーツカーと女の子の詞ばかり書いていた人だから、その胸の内をぜひ覗いてみたい。キャスティングはイギリス人アクターでお願いしたい。デビューしたころのヒュー・グラントのような配役を希望。

フレディ・マーキュリー
文句なしに面白くなると思うし、日本ウケする可能性も大。配役は難しいが、どうしたものか…。

ジョニー・サンダース
 ヘロヘロのジャンキー映画になるであろうことは予想がつくが、そこに至った原因を探る映画にしてほしい。こういうシャープな個性を持った人は、俳優をキャスティングするよりミュージシャンをあてがった方がいいかも。ちなみにニョーヨーク・ドールズ関連ではアーサー・ケインのドキュメンタリー「NEW YORK DOLL」が今週末全米公開される。

★ロニー・レーン/スティーブ・マリオット
 スモール・フェイセスのツートップ。どっちもいいなあ…が、どっちにしても悲しいエンディングとなるのは避けらそうにない。前者はロバート・カーライル(「GO NOW」で多発性硬化症の役を好演した実績アリ)、後者はジュード・ロウあたりでひとつ。

イアン・デューリー
 パブロック畑から。小児麻痺を患うアーティストというだけで映画的だが、この人がファンクに向かった音楽的な背景も描いてほしい。配役は…困ったときのダニエル・デイ=ルイス

★グラハム・ボント
 人がよさそうに見えたMODなオルガン・プレイヤーが、どうして黒魔術を信じるようになったのか? 60年代後半のロックの世界には黒魔術信奉者は多かったが、この人ほど見かけまで邪悪になってしまうパターンも珍しい。「フル・モンティ」「ロック・ユー!」でイイ味を出していたマーク・アディあたりにやってもらいたい。

 あー、イギリスのアーティストが多い…この辺りは情報が少ないから、余計に人間ドラマを見たくなるのかもしれません。ジャケは最後のグラハム・ボンド率いるTHE GRAHAM BOND ORGANIZATION、1965年のアルバム『THERE'S A BOND BETWEEN US 』。写真・右から二人目が、黒魔術にハマる前のボンドさん。

 まだまだ映画にしてほしいアーティストがいるので、明日に続く。