ボウイは何かを知っていた!?

gakus2006-12-30

 2007年に観たい期待作のひとつに、イーディ・セジウィックの死の謎に迫る『FACTORY GIRL』。イーディは1960年代のNYで、アンディ・ウォーホル主宰のファクトリーのミューズと言われた女性で、ボブ・ディランとのスキャンダラスな関係で知られている。実際、この映画に対するディランの反応は冷ややかで、イーディの死の原因がディランにふられたことにあるという誤解をあたえかねないと、訴えている様子。そういう意味でも注目したい一編であります。

 ファクトリーを描くとなると、切り離せないのがヴェルヴェット・アンダーグランド。この映画にも登場するが、ルー・リードジョン・ケールを演じているのが、それぞれWEEZERのブライアン・ベルとパトリック・ウィルソン。モーリン・タッカーにはHOLEのサマンサ・マロニーという布陣。本物のミュージシャンを起用しているということは、おそらく出番は少ないだろうけれど演奏シーンがあることもほぼ間違いないので、そういう点にも注目したい。

 ジャケはDAVID BOWIE、1971年のアルバム「HUNKY DORY」。このアルバムに収録されている「LIFE ON MARS」が予告編の後半で聞ける。このアルバムの他の収録曲に「ANDY WARHOL」「SONG FOR BOB DYLAN」というナンバーがあるが、これが仲良く並んでいるのは、なんとも意味ありげ。