カレンの邪魔をするな

gakus2007-02-09

 と、のたまうニコラス・ケイジ。マーヴェルコミックの原作によるアクション『ゴーストライダー』(3月公開)のお話です。

 ニコラス・ケイジがふんするのは、父親を救うために悪魔に魂を売り渡したスタント・ショーの人気ライダー。悪魔の息子の陰謀を阻止する命を受けた彼は、炎に包まれたドクロ顔に変身し、これまた炎を発する愛車を駆って奔走する…という、いかにも漫画的でテンポのよい一作。ケイジもポーズをキメたり、オーバーアクションだったりと、ヒーローでありながらも久々にトボケた雰囲気で妙味を発揮しており、個人的には嬉しいかぎり。ホント、こういうの大好きです。

 『ワイルド・アット・ハート』ではプレスリーを気取り、『60セカンズ』では犯行前にWARの『LOW RIDER』を聴く儀式を行なったりと、ニコラス・ケイジのオトボケ・キャラを強調する音楽ネタは多いが、今回はカーペンターズの『SUPERSTAR』が頻繁にフィーチャーされる。この曲、主人公の楽屋やガレージで頻繁にかかっていて、そんな時に仲間のエンジニアが話しかけてきたりすると、ケイジは表題のセリフを真顔で吐くのである。曲の大げさ感といいい、SUPERSTARというタイトルといい、いい感じにユルみます。

 ジャケは、この曲をはじめヒット曲テンコ盛りのCARPENTERS『SINGLES』。