やっぱ傑作かも
3月2日のエントリーでふれたサミュエル・L・ジャクソン、クリスティーナ・リッチ主演の『ブラック・スネーク・モーン』。改めて字幕付きで見直したら、実はこれは傑作なのでは…という気がしてきた。
お話の内容は先のエントリーを参照していただくとして、サミュエル・L・ジャクソンのキャラもいいんだけど、クリスティーナ・リッチふんするセックス依存症のヒロインと、その恋人で騒音恐怖症の軍人(ジャスティン・ティンバーレイク)の物語としてみると、いっそう味わいも深まる。心に潜む悪魔と戦う恋人たちは、それぞれの問題を克服するために、たがいを必要としている。そこにはラブストーリーがしっかり成立しているのであります。
クリスティーナ・リッチが子守唄のように歌うカントリー・ブルースの定番曲「THIS LITTLE LIGHT OF MINE」がイイ。“Let it shine, let it shine〜"のフレーズを聞くと、なんだかジーンときてしまう。
サミュエル・L・ジャクソンふんするブルースマンは、そういう意味では導士的存在。寓話に出てくる魔法使いみたいだ。ポスター絵の変態的キャラとはエラく印象が異なる。
この映画、冒頭と途中で、ブルース界の大物SON HOUSEのフッーテジが挿入される。ここで語られる言葉を覚えておくと、映画の味わいが深まる。
ジャケは、そのSON HOUSEの編集盤『REVISITED』。ここでは彼による「THIS LITTLE LIGHT OF MINE」が聴ける。ちなみにこの曲、最近出たBRUCE SPRINGSTEENのライブ盤でもカバーされていた。
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