バカ映画御用達

gakus2008-03-12

 『俺たちフィギュアスケーター』の次はピンポンだ!…というワケではないが、卓球を題材にしたバカ・コメディー『燃えよ!ピンポン』が今月末、公開される。これも昨夏の全米公開から随分と経ったけれど、楽しみにしていた一作。

 かつて天才卓球少年と呼ばれたものの、オリンピックで恥をさらして以来落ちぶれて、ピンポン・ショウの芸人に身をやつす主人公(ジャック・ブラック・タイプの濃いオデブコメディー俳優ダン・フォグラー)。そんな彼にFBIが白羽の矢を立て、ジャングルで行なわれる犯罪王主催の卓球トーナメントに潜入して欲しいと依頼する。かくして主人公は中国人の老師の元で修行を積み、トーナメントに挑むのだが、それは敗者に容赦しない死のトーナメントで…といった具合に、『燃えよドラゴン』のパロディー的要素が強い。登場人物は見事なほどのズッコケぶりで、目が見えないのに卓球マスターとして活躍する老師はとくにおかしいが、マギーQふんするその娘はお色気キャラでよろしい。彼女にしても、カンフーと卓球の一体技というとんでもない特技がある。

 主人公は子供のころからのデフ・レパードの大ファンで、ラケットに“DEF LEPPARD最高!”などと彫っていたりする。もちろん、要所でかかるのは彼らのヒット曲で、主人公が父の墓の前で潜入捜査を決意するシーンでは“PHOTOGRAPH”、宿敵との決戦では“ROCK OF AGES"が、ドカーンと鳴り響く。ノーテンキなドラマに好相性のハードロック。そういえば、『俺たちフィギュアスケーター』の予告編でもデフ・レパードが鳴ってたな。

 ジャケは1983年の大ヒット・アルバム、デフ・レパード『PYROMANIA』。確か『炎のターゲット』とという邦題がついていたと思う。