死に続ける

gakus2008-07-24

 一昨年から秋に開催されている全米のホラー映画祭“AFTER DARK HORROR FESTIVAL”(2007年5月7日のエントリー参照)。そこで上映される作品の半分ぐらいはビデオスルーで日本でも見られるのだが、このほど昨年の上映作『THE DEATHS OF IAN STONE』が『今日も僕は殺される』という邦題で9月に劇場公開されることに。このフェスの作品が、日本の劇場で公開されるのは初めてだ(映画祭前に上映されていた『輪廻』は除く)。

 大学のアイスホッケー選手イアン・ストーンは、試合後の帰り道に殺されたと思ったら、気づくと会社員になっていた。しかし、今度は恋人に
殺され、またしても意識を取り戻すと、今度はタクシー運転手になっていた。"この苦痛は永遠に続く”と警告する初老の男。はたしてイアンの身に何が起こっているのか!? 正直、それほど怖い映画ではないけれど、斬新な設定には見るべきところがある。主人公イアン・スートン約には、『キクローバーフィールドで主人公の兄を演じていたマイク・ヴォーゲル。あと、先ごろ亡くなった視覚効果の巨匠スタン・ウィンストンがVFXに関わっている。

 タクシー運転手として殺された後、目覚めるとイアンはヤク中の青年になっていて、部屋が大音量で音楽を聴いているのだが、このときにかかっているのがBLACKWIREの”VERY GUN"。この曲、見事なまでにゴス的な雰囲気を発散している。作品の異常性を象徴するかのようなセレクト。

 ジャケはこの曲収めたTHE BLACK WIRE、2006年のアルパム。