男の子ってば…

gakus2011-05-08

 この夏、楽しみにしている映画といえば、J.J.エイブラムス監督、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の『スーパーエイト』。両者ともに秘密主義者だから詳しい内容は公開まで分からないが、予告を見る限りではかなり面白そう。

 まだ子どもだった1970〜80年代に、当時飛ぶ鳥落とす勢いだったスピルバーグの関連作を浴びるように見たエイブラムスが、それらにオマージュを捧げた作品になるとか。『未知との遭遇』『E.T.』『グレムリン』『グーニーズ』あたりの匂いがしてきて、同時代体験者としても嬉しくなってくる。こういう映画が撮れるなんて、男の子冥利に尽きるよなあ。

 すでに全米公開済みの『PAUL』も、70〜80年代のSF映画にオマージュを捧げているナイスなコメディ。エドガー・ライト作品の常連俳優サイモン・ペッグニック・フロストのコンビが、ライトが『スコット・ピルグリムVS.邪悪な元カノ軍団』に関わっている間に、『スーバーバッド/童貞ウォーズ』のグレッグ・モットーラ監督と組んで送り出した快作! 念願かなってサンディエゴのコミコンにやてきたイギリス人のSFオタク2人組が、ついでにエリア51も見学してみようと足を伸ばしたら、そこで本物の宇宙人と遭遇。やたらときさくなこのエイリアン、ポールを、UFOの隠し場所に送り届けるべく、2人はワゴンを走らせ…。

 オタクに対する圧倒的なシンバシーはもちろん、『E.T.』『スター・ウォーズ』『エイリアン』などへのオマージュがふんだんに盛り込まれている点がイイ。『アドベンチャーランドへようこそ』もオタク心に手の届く作品だったが、モットーラという監督は、その辺、よくわかっているなあ。字幕なしで見ても笑えたので、字幕ありなら、もっと笑えるか。日本公開は来年になる模様。

 ジャケは、ペッグ&フロストがキャンプ場の若い女性店員と交流するシーンで流れるKING HARVEST"DANCING IN THE MOONLIGHT"を収録した同名アルバム、1973年リリース。この曲の他、ELOやグローバー・ワシントンJr.、トッド・ラングレン等、70年代臭ムンムンの選曲でありました。