MORRISSEYの逆襲

gakus2004-05-17

写真は本日発売(UK盤)となったモリッシー、7年ぶりのアルバム『YOU ARE THE QUARRY』。前作『MALADJUSTED』が出たときは、まだ独身だった。子供もいなかった。まだ、お腹もそんなに出てなかった。モリッシーだって、額の面積はもう少し狭かった。7年の歳月は大きい。

 7年前の今日、何をやっていたのか気になって昔の手帳を見てみたら、東京競馬場に行ってた。そうえば、大負けした記憶がある。なんだ、やってることは今と変わってないな…。

 振り返ると、モリッシーのナンバーを映画で聴いた記憶がほとんどないことに気づいた。スミス/THE SMITHS時代のナンバーは「ウェディング・シンガー」「クラフト」、もっと遡るとジョン・ヒューズ関連作で使われているけれど、ソロになってからの楽曲はほとんど記憶にない。思いつくのは「ボーイズ・オン・ザ・サイド」で使われた『EVERYDAY IS LIKE SUNDAY』ぐらい(しかもプリテンダーズによるカバー)。スミスの業績が大き過ぎたのかもしれないが、モリッシーのソロ・ナンバーだって引けはとらないと思う。

 幸いにも、今年はモリッシーのソロキャリアへの再評価の気運が高まっており、フランツ・フェルディナンド等の気鋭のバンドがリスペクトを表明したりと、にわかに注目を集めている。これもキャリアを寝かせた効果だろうか…などと考えると、7年の歳月の大きさに改めて驚かされる。攻撃的で生命力にあふれた今回の新譜は、モリッシー復活ののろし。映画に使われてもおかしくない、メロディアスな佳曲ぞろいです。