さらに「歌え!ジャニス・ジョプリンのように」

gakus2004-06-05

 またまた続きです。

 T-REXの大名曲『COSMIC DANCER』が行き詰まった主人公の苦悩のシーンにかぶさるのは、なかなか効果的だった。楽曲の哀感がシークエンスにはまっていのたはもちろん、“生まれるまえから踊っていた、死んでも踊っていた”という歌詞は、人生の馬鹿騒ぎ的側面を象徴しているようにも思えた。

 この曲、確か『リトル・ダンサー』の冒頭でも使われていた、と記憶している。レコードプレーヤーの上にアルバム『ELECTRIC WARRIOR』があり、A面の2曲目に針が置かれて、この曲が流れ出す…というようなオープニングじゃなかったかな。バレエの道を志す少年の物語だから、“生まれるまえから踊っていた”は彼がナチュラル・ボーン・ダンサーであることを意味しているのだろう、と解釈した。

 マーク・ボランの書く詞は、勝手に解釈してくれ的なものが多く、このナンバーもそんな感じだが、それゆえ映画でも上記2パターン以外の起用法もあるだろう。極端な話、「死霊の盆踊り」のような映画にも合うかもしれない。