ブルース爆発!
昨日に続いて、ヴィム・ヴェンダース監督のドキュメンタリー「ソウル・オブ・マン」について。
伝説のブルースマン3名の曲を劇中でプレイするのは、ニック・ケイヴ、イーグルアイ・チェリー、ガーランド・ジェフリーズ、ロス・ロボス、ボニー・レイット、ルー・リード、カサンドラ・ウィルソン等々。パフォーマンス的には、いずれも見ごたえ十分。
いつも思うけど、ルー・リード/Lou Reedのボーカルは、エフェクターを通したようなエレクトリカルな響きがある。ビリビリするような感じ。そんな歌声にブルースがハマるのか…。歌い出しは高い音程にキーが合わないのか不安定だったが、ノッてくるとハスキーなシャウトが、どんどん聴かせるものに変わってくる。エフェクター感がイイ感じ。歌ったのは確か『アラバマ・ソング』という曲。エンドクレジットでもリードは一曲披露している。
ニック・ケイヴ/Nick Caveは意外に短いフィーチャーだった。バックのメンバーは、もちろんバッド・シーズ。しかし、そこにギターのブリクサ・バーゲルドの姿はない。昨年脱退したと聞いたが、こうやって演奏風景を見ると改めて寂しさを覚える。
そしてひときわ強烈なインパクトを残すのがジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン/Jon Spencer Blues Explosion! スキップ・ジェームズの『チェリー・ボール・ブルース』をテルミン付きで荒々しくカバー。その名のとおり、ブルースが爆発している感じで、聴いててゾクゾクしてくる。これも短いフィーチャーなのが惜しい。
そのジョンスペ、7月に東京のみ一回公演の来日が決定。今後はバンド名から自分の名前を外して“ブルース・エクスプロージョン”として活動し、9月にはニューアルバムをリリースするとのこと。前作『PLASTIC FANG』(写真)の爆発っぷりが凄まじかっただけに、期待大です。
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