そのジョークはもう面白くない

gakus2004-08-02

 フジロックの出演をキャンセルしたモリッシー/MORRSSEYに代わり、ステージを務めたのはスミス/THE SMITHSのトリビュート・バンドだった…ということで、いろいろ言われているようである。以下に、そのライブレポが載っているが、うーむ…。
http://www2.fujirockexpress.com/report/report.php?id=1082&page=1

 主催者側はなかばジョークのつもりで、このバンドを呼んだようだが、会場の多くの反応はスミスの曲名そのままに“That Joke Isn’t Funny Annymore”だったようだ。モリッシーのキャンセルは事前に知れ渡っていたから、スミス・ファンが多ければ冗談として笑って済まされたかもしれないけど、そういう人だけでフェスが成立するとは思えない。スミスのファンではない若いオーディエンスには寒いジョークだったろう。“Oh Smash, so much to answer for…"。

 ガッカリした人の気持ちもわかるが、一方でその場にいて楽しんだ人たちを羨ましく思えたりする。なんといっても、スミスは来日しないまま解散してしまったバンド。PIXIESのように再結成する可能性もほとんどない。となれば、トリビュートでもいいから、一緒になって歌って騒いでみたいという気持ちは少なからずある。友人は“クラブイベントのスミス・ナイトみたいなノリで楽しんだ"といっていたが、自分もその場にいたら、そうしただろうなあ…。

 モリッシーは単独公演で観てるし、ジョニー・マーはTHE THEのメンバーとして観た。ドラムのマイク・ジョイスジュリアン・コープのバックでプレイしてるのを観たから、あとはベースのアンディ・ルークだけ。そんな記憶のつぎはぎでスミスを再現しようと、その昔、涙ぐましくもアホらしい努力をしていた自分として、対象に愛のあるトリビュート・バンドなら許してしまいそうな気がする。

 写真はスミス、1986年発表、彼らの代表作である名盤『QUEEN IS DEAD』今日は映画がらみの話がないので、せめてアラン・ドロンをフィーチャーした、このジャケットを。