韓国映画に西欧の匂い

gakus2004-09-17

 韓国映画「TUBE」(11月公開)は、「スピード」をモロに意識したアクション。バスを地下鉄に置き換えた設定で、ノンスップの緊迫感を堪能させてくれます。

 スローモーション&ストップモーションを駆使した映像や、やたらと多い気の利いたセリフなど、ハリウッド映画の影響が明らかで、西洋的カルチャーへの憧れが見え隠れして微笑ましい。とはいえ、クライマックスはエモーショナルで、泥臭くも過剰なほど盛り上げるのは、さすが韓国映画です。

 音楽にロックが使われているわけではないけれど、スコアで気になったのがギターのフレーズで、バーナード・バトラー在籍時のスウェード/SUEDEっぽい。とりわけ、不安感をあおるシーンで、やたらとフィーチャーされるギターのメロディーは『WE'RE THE PIGS』のイントロそっくり。これも西洋カルチャーへの憧れがモロに出た…と思っていいのだろうか。

 写真は、『WE'RE THE PIGS』収録、スウェード1994年のアルバム『DOG MAN STAR』。このアルバムの発表直前バーナードは脱退し、ファンをあ然とさせた。昨年末バンドはとうとう解散してしまったけれど、ボーカルのブレット・アンダーソンは現在バーナードと久々に、一緒にレコーディングしているとか。