全身ガレージロッカー

gakus2004-10-29

 渋谷クラブクアトロで行なわれた、マフス/THE MUFFSの来日公演に行ってきました。

 初来日公演を見逃しており、また今年出たアルバム『REALLY REALLY HAPPY』(下欄参照)も期待を裏切らない内容だっただけに、今回の公演はとても楽しみにしていた…ものの、仕事でバタバタしてしまい、前座の出演時間を読んではいたが、会場に着いたらもうMUFFSのステージはスタートしていて『I NEED YOU』(KINKSのカバー)がガンガンと鳴り響いていた…。

 ニューアルバム中心のライブではありましたが、後半は初期のナンバーもガンガンやってくれてヒートアップ。ボーカル、キム嬢のWOOOOOOOOOOOOOW!というドスの効いたシャウトも生で聴くと凄みがあって、シビレます。ダイブする若人の姿を見たライブも久しぶり。

 かれこれキャリアも10年以上のバンドゆえか、わずか3人の演奏でも自信にあふれ、なおかつリラックス・ムード。誰が教えたか知らないけれど、“唯一知ってる日本語は「ちんちん」"とキム嬢は語り、アンコールでは“オイ!オイ!…"ではなく“チン!チン!…"の掛け声も客席から沸き起こる始末。一方で、轟音のなかにも1960年代のビートバンドのようなメロディーの良さが光り、改めて彼らの楽曲のクオリティの高さを思い知らされた。

 そういえば、このライブの間中、キムは一度もギターをチェンジしてなんったような気がする。2度目のアンコールでは一曲一曲、次にプレイする曲を即席で決めているようだったが、ギター一本で、どんな曲でもやってしまうフットワークの軽さも、このバンドのガレージロッカーらしい個性であり、また魅力でもある。

 会場の階下に、その昔あったWAVEで試聴して即買いしたのが彼らのファーストアルバムだった。あれから10年以上経つけれど、当時の曲も新曲も同じ地平で鳴らしてしまうのは凄い。変わらないことの素晴らしさを教えてくれる、数少ないラモーンズ・タイプのバンドではないか、と思います。

 アンコールでは映画「どんなときも」でも使われていた『FUNNY FACE』もプレイ。ジャケは、これを収めた2ndアルバム『BLONDER AND BLONDER』。


Really Really Happy

Really Really Happy