アナザー・カンフーハッスル

　今週末に公開される、「80日間世界一周」のリメイク「80デイズ」。これ、すでに２度観たけれど、そう告白する度に皆さん苦笑なさいます。何でだよ！

　主演はご存じジャッキー・チェン。10代のころから、この人の映画を観続け、そこで映画の楽しさを学んだ身としては、なかなか悪口を言えないんだよねえ…（これは「スター・ウォーズ」も同様）。確かに昔に比べたら命賭けのスタントをこなすこともなくなったし、安定してきてるかな…という気もしないでもない。しかし、手近なモノを瞬時に利用しつつカンフー技を繰り出す、そのリズミカルでスピーディーなテンポは、みじんも衰えていない。「80デイズ」では世界各地で、そんな肉弾アクションを繰り広げるのだが、やはり中国のシーンは出色。「酔拳」にも似たバトルのノリや、盟友サモ・ハン・キンポーの出演だけで、なんだか嬉しくなってしまう。しかも、サモハンふんするは、ジャッキーが「酔拳」で（ジェット・リーも「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」で）演じた、実在の英雄ウォン・フォイフォン。そういうリンクにもニヤリ。

　写真はアッシュ/ASH、“カモン・ジャッキー・チェン！”のフレーズも勇ましい『KUNG-FU』のシングル盤。ジャケも最高。これ聴いてたら、また観たくなってきたぞ…。

80デイズ [DVD]