キャパルディさん死去

gakus2005-01-29

 1970年代前半のロックは総じてヘビーかつダークなイメージがあり、個人的に好きなバンドは少ないけれど、トラフィックは/TRAFFICは数少ない好きなグループのひとつだった。そのドラマー、ジム・キャパルディがガンで亡くなったそうです。享年60歳。合掌。

 http://www.nme.com/news/111229.htm

 ジム・キャパルディの名を最初に聞いたのは、たぶん全米トップ40にソロ・ナンバーがチャートインしたときのことだった。今となっては曲名は忘れてしまったけれど、その名の響きにこびりつくものを感じ、後に大人になったときにトラフィックを本腰入れて聴き出した。ニューエスト・モデルがライブでカバーをやっていたり、ポール・ウェラーがリスペクトを表明していたりなど、その辺の影響もあったと思う。ボーカル&キーボードのスティーブ・ウィンウッドやギターのデイヴ・メイスンの偉業は認めるものの、キャパルディの凝ったリズムもこのバンドの音作りに欠かせないものだった。

 トラフィックは昨年ロックの殿堂入りを果たしたばかり。再々結成もあるかな…などと思っていた矢先の悲報。残念です。

 ジャケはトラフィックや、ウィンウッド脱退後のスペンサー・デイヴィス・グループが参加した、1968年の映画『茂みの中の欲望』のオリジナルサウンドトラック。トラフィックによるタイトル曲は珠玉のサイケポップ。