ジャージー・ガール

gakus2005-02-07

 「ジェイ&サイレント・ボブ/帝国への逆襲」に続く、ケビン・スミス監督の新作「世界で一番パパが好き!」(3月公開)を観る。

 出産時の事故で妻を亡くし、職をも失って、ニューヨークから故郷ニュージャージーに戻った音楽宣伝エージェント(ベン・アフレック)。7歳になる娘の子育てに追われつつもNYでの刺激的な生活を忘れられず復職の機会をうかがっている彼に、やがて故郷か都会かの選択を迫られる時がくる。ケビン・スミスが“パーソンルな映画”と語るとおり、数年前に父親となった彼の心情が強く反映されていると思われる。とはいえ、大人になれない主人公像は、スミス作品ならではで、その辺のリアリティのある描写は今回も上手い。

 原題は「JERSEY GIRL」で、このタイトルを聞いて以来、トム・ウェイツの同名曲と関係があるのかな…と思っていたが、エンディングで使われているのは、ブルース・スプリングスティーンによるカバーで、アナログでは5枚組だったライブアルバム『LIVE1975-85』(写真)のバージョンと思われる。これ、スプリングスティーンの地元ニュージャージーでの公演を収めていて、歌詞にニュージャージーが出てくるとオーディエンスがやたらと沸く。この映画では、それがまた効果的で、歌同様にほのぼのとしんみりさせられる。久しぶりに聴いたが、いい曲や…。

 明日はこの映画の他の曲について。

世界で一番パパが好き! [DVD]

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