ポップス職人

gakus2005-04-21

 松尾スズキ主演の映画で、来月公開される「イン・ザ・プール」には、大瀧詠一の『ナイアガラ・ムーン』、シュガーベイブの『DOWN TOWN』が使われているらしい。ナイアガラ・フリークというほどではないけれど、観たくなってきました。

 『ナイアガラ・ムーン』といえば、先月、この曲が収録されているアルバム『ナイアガラ・ムーン』の30th ANNIVERSARYバージョン(写真)がリリースされた。このところ毎年春になると“〜周年記念”と称してリイシューばっかり出している大瀧さん、デビッド・ボウイと張ってます(笑)。とにかく購入して、このアルバム久しぶりに聴いてみたら、高校生のころには気づかなかったことに気づかされる。ポピュラー・ミュージックの弾むような部分をうまく吸収しているアルバムなんだなあ、と。1950〜70年代の多種ポップスの教科書みたい。

 こんなふうに、初めて聴いたときはわからなかったことも、その後いろいろ音楽リスナー履歴を積み重ね、改めて聴いてみて初めて気づく部分がある。考えてみると、映画もそうなんだろうな、と。学生のころに観て“ツマらん"と思った映画でも、今観たら意外にフィットするものも、きっとあるのだろう。

 AMAZONのレビューでは、ボーナストラックのインストに奏者の凄みがどうのこうの…と書かれていたが、なるほどと思う反面、ふーん…というような印象も。自分で楽器を演奏している人の耳で聴けば、また違うのかもしれない。

Niagara Moon 30th Anniversary Edition

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