オアシスの新譜

gakus2005-04-30

 来月公開の「バタフライ・エフェクト」でオアシス/OASISのナンバーがエンディングを効果的に演出しているのは、2005年2月16日の日記に記したとおり。オアシスのファンにも観てほしい映画ですが、この時期には3年ぶりの新譜もリリースされるので、それどころではないか。とにかく、そのアルバム『DON'T BELIEVE THE TRUTH』(写真)を聴かせてもらったので、取り急ぎその感想を。

 今回は曲がイイ。アレンジも的確で、ここ何枚かのギターノイズにメロディーが殺されてしまうようなところがないのは好印象。泣きのギターもしっかり聴かせてくれるし、勢いのあるナンバーでもムダにうるさくない。『WONDERWALL』的哀愁のナンバーもあり、耳に残るフレーズも多い。それと、これも個人的にはポイントが高かったのだが、1曲1曲があまり長くない(厳密に計ったわけではないので、実際はどうかわかりませんが、少なくとも冗長な感じはしなかった)。

 ノエルの歌うナンバーがオチャメで、いきなり2曲目に登場。このポジションのせいもあって、ドラムの音がもろ、ヴェルヴェット・アンダーグランドの『I'M WAITIN' FOR MY MAN』を連想させる。他の曲もゾンビーズがワルツをやったようなものや、『水戸黄門』の主題歌みたいなイントロのものがあったり。ボーナストラックの歌もディラン風。“どこかで聴いた"感が随所にあふれ、とにかく今回のノエルは微笑ましい。

 全体的にスケール感は減退したかもしれないが、裏を返せば、タイトルが表わしているように、まず自分の足元を…というスタンスを、サウンド面でも意図的にとっているのではないだろうか。ともあれ、個人的には『MORNING GLORY』以来久々に、オアシスのアルバム、いいな…と思える内容でした。