ニック・ケイヴと映画

gakus2005-05-21

 映画ファンにはヴィム・ヴェンダース作品でおなじみのニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ/NICK CAVE & THE BAD SEEDS。オリジナルアルバムには未収録のシングルのカップリング曲や、レアなナンバーを集めた彼らのCDボックスが、知らない間にリリースされていた。今年3月に発売されたとのこと。レコ屋で見つけて即ゲット!

 「夢の涯てまでも」「ファラウェイ、ソー・クロース!」のサントラに収められていたナンバーが収録されているのはともかく(確かこれらの曲もシングルのB面に入っていた)、「X-ファイル」のサントラ収録曲など映画がらみのナンバーがやたらと目につく。「スクリーム3」で使用されていた『RED RIGHT HAND』の別バージョンは、確かサントラにも収録されていなかった。こういうところで出会えるとは…。さらに昨年のBLUES MOVIE PROJECTヴェンダース編「ソウル・オブ・マン」で披露していた『I FEEL SO GOOD』が収録されているのが嬉しい。これまた、おそらく初音源化のはず。痒いところに手が届くのはもちろん、ニック・ケイヴは映画がらみの楽曲が意外に多い…ということに気づかされる、たいへんナイスなコンピレーションでした。

 で、ジャケはこのコンピにも丸々収録されていたシェーン・マクガワンとのコラボレーション・シングル、1992年リリースの『WHAT A WONDERFUL WORLD』。酔っ払いふたりが気持ちよさそうに、サッチモのあの曲を歌っています。他にニックはポーグス/POGUESの『RAINY NIGHT IN SOHO』、シェーンは『LUCY』と、たがいの曲をカバーし合ってるのも聴きどころ。後者でニックがピアノを弾いているのは、このコンピのデータ欄を読んで初めて知った。

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