gakus2005-07-31



★CD『THE BLACK VELVETS』THE BLACK VELVETS

 英リバプール出身の4人組と聴いて、このバンドを真っ先に想像する人はそういないだろう…というぐらい知名度が低いのは、まだデビューして一年も経っていないから。このザ・ブラック・ヴェルヴェッツ、フジロックの明日のアフターイベント、DAWN OF NEW WAVEに行くぜ!というわけで、気分を高めるべく聴きまくっている。

 言われなきゃ、リバプールのバンドだなんてわからないほど荒々しく、レイドバックした70's風ロック。過去2枚のシングルからグラムロック好きであろうことは感じていたが、アルバムを通して聴くと、英インディーズの出には珍しく、けっこう腰の据わった音で驚かされる。グラムというより、FACESやHUMBLE PIEあたりに近い感触。

 ギターのリフが命ともいうべき骨太なサウンドは、ロケンロー好きなら間違いなくクセになる。ただ、難を上げるとコーラス部分は文句ないんだけど、ボーカルのソロパートがイマイチ、線が細いかな、と。まあ、このボーカルだけ英インディーズの若々しい響きがあり、それがバックの演奏とミスマッチしているのが、このバンドの個性…と、強引に結び付けられなくもない、か。

 とにかくライブの轟音は期待できそうなので、何としても明日時間どおりにかけつけたいところです。アルバムは国内先行リリースらしい。