やる気満々だが…
スポ根コメディーの名作「がんばれ!ベアーズ」が、「スクール・オブ・ロック」のリチャード・リンクレイターによってリメイクされた。邦題は「がんばれ!ベアーズ ニュー・シーズン」(9月公開予定)となる。
落ちこぼれの少年野球チームのコーチとなった酔っ払いの元メジャーリーガー(ビリー・ボブ・ソーントン)が、少女投手とスラッガーの不良少年を引き入れてテコ入りを図り、チームを快進撃に導くというストーリー。少女投手がコーチの実の娘だったり、選手の顔ぶれにラテンやアルメニア移民がいたりなどの若干の違いはあるものの、基本的には忠実なリメイク。
音楽を聞いても、ビゼーのカルメンのスコア的な起用はオリジナルと同様。ただし、そこはリンクレイター、随所にロック・ナンバーをまぶしている。『WIPEOUT』のカバーらしきスケーターロックが使用されていたが、誰が演奏しているのかわからず。エンドクレジットでは『BAD REPUTATION』がカバーされていたが、これも知らないアーティストでした。
おっ、と思ったのはジョン・フォガティ『CENTERFIELD』で、最初の方でコーチがユニフォーム作りのスポンサーを探してバーやら酒屋やらを訪ね歩くシーンで流れてくる。“準備はオッケー"という野球選手の、やる気満々的な気持ちを歌ったナンバーだが、スクリーンに写っている選手たちはヘタクソで、そのうえユニフォームさえ用意されていない。そんな設定にユーモアをあたえている好ナンバー。
ジャケはジョン・フォガティ、この曲をタイトルにした1985年のアルバム。CCR解散から10年以上を経ているのに、まんまCCRなナンバーがそろった、土臭くてブルージーな一枚です。これは今でも好きだな。
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