40歳・童貞

gakus2005-08-25

 “40歳の童貞男”なるコメディー映画が先週末、全米で公開され、ナンバーワンの興行成績を収める大ヒットを記録中。オタクな40歳の恋物語を、ユーモラスに描いたドラマとのこと。作品の詳細については、町山智浩氏のブログに掲載されておりますので、そちらをどうぞ。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050820

 で、そのサントラ盤。この年代の人間を主人公にしているのだから、そうかもなーとは思ったが、やはり80'sネタ中心。エイジアの『HEAT OF THE MOMENT』、ライオネル・リッチーの『Hello』、コリー・ハート『NEVER SURRENDER』、SURVIVOR『THE SEARCH IS OVER』、そして7月6日の日記に記したフロック・オブ・シーガルズの『I RAN』と、芝居じみた曲調が懐かしすぎるというか恥ずかしすぎるというか、とにかく笑っちゃうような曲が並んでいる。御大JBの『ANTS IN MY PANTS』もあった!この曲が劇中に流れるなら、意味が違ってきて、これまた笑える可能性大である。

 個人的な話になるが、同じ80'sでも、JO BOXERSの『JUST GOT LUCKY』だけは、気恥ずかしさもなくフツーに受け止めた。というのも、これは今でも時々聴いてるからで、この曲を筆頭にモータウンの影響をモロに受けた(本家モータウンライオネル・リッチーより、よっぽどモータウンっぽい)非常に良質のポップソングが並んでいて、エバーグリーンな響きがあるのです。ポップソングである以上、売れ線であることは否定しないが、時代にすりよるような売れ線狙いではなく、親しみやすさを追及した点は、エコーががやたらと利いている先記の楽曲群と比べると、一線を画しているように思う。

 日本では米国製コメディーは弱いのでビデオスルーの可能性もなきにしもあらずだが、シモが上品にからむような売り方ができれば事情も違ってくるはず。作品的な評価も高いようなので、ぜひ劇場公開してほしい。というわけで、ジャケはJO BOXERS、CDリリースの編集盤『DOING THE BOXERBEAT』。このジャケのフォトは、おそらく1983年リリースの彼らの唯一のアルバム『LIKE GANGBUSTERS』と同じもの。