gakus2005-09-11



★CD『THE BACK ROOM』EDITORS

 イギリスの最近の新人バンドの音を聴く度に、また80'sテイストかー、と思うのはもはやお約束のようなものだが、このエディターズも然り。2枚目のシングル『MUNICH』を聴いたときはBRAVERYソックリだな、と思ったが、よく聴くとこちらはかなりメロディー重視。そのうえ、疾走感と切ない危うさがある。

 基本的に打ち込みではなく生ドラムの効いたバンド・サウンド。キーとなるのは良い意味で落ち着きのあるボーカル。そして冷たい空気を引き裂くように高音を唸らせるギター。ノリのよい曲も比較的おとなしい曲も緊張感をはらんでいて、つい聴き入ってしまう。やたらと細かくリズムを刻んでいるドラムも妙味。

 バーミンガム出身の80'sの代表格といえば、パッと思いつくのはデュラン・デュランだが、この同郷の先輩より、むしろエコー&ザ・バニーメンに近い感触。ニコニコして演奏している姿が想像できず、むしろシューゲイザーっぽいパフォーマンスなのかな、と思わせる文学青年風のサウンドでした。