脱力系美少女の誘惑

gakus2005-11-11

 昨日に続いて、女子高生版「チャーリーズ・エンジェル」、「恋のミニスカウエポン」の話を。

 主人公がティーンだから、確かに今風のロックはかかる。THE DONNASの『TAKE ME TO THE BACKSEAT』が出動シーンでかかったのには確かに燃えた。しかし、この映画、昨日も記したとおり、燃えるような熱血映画ではなく、ユルいユーモアが気持ちよい作品。キャバクラ風の舞台劇とでも言うべきか、お色気だけでとりあえずオッケーと、いろいろ許せてしまう雰囲気がある。ティーン向けではない、キャバクラにハマる世代向けの音楽も多い。

 例えば、NEW ORDERの1980年代のヒット曲『TEMPTATION』は、女性エージェントとレズビアンの悪役との恋が盛り上がるシーンでのフィーチャー。ジャレ合ってる彼女たちの姿がこの曲に乗っかると、古めの青春TVドラマを見ているような錯覚に陥る。ちょっと気恥ずかしい。また、後半では悪役ジョーダナ・ブリュースターが愛のために悪行を止めようとするシーンがある。そこではイレイジャーの『A LITTLE RESPECT』が流れ、彼女が手下と歌い踊っていたりする。エレポップのスウィートな側面が、この映画の恋のシーンには生きているようです。

 ジャケは1982年リリース、NEW ORDERのシングル『TEMPTATION』。先日出たベスト盤『シングルズ』にも収録されています。