gakus2005-11-20



★CD『DOWN IN ALBION』BABYSHAMBLES

 NIRVANAのダルな気分に引きずられた、ここ数日、とどめを差したのがこのアルバム。ex-LIBERTINESのPETER DOHERTY率いるBABY SHAMBLESの待望の(というか、何となく聴くのが怖かったというか…)1stアルバム。

 先行シングルの『FUCK FOREVER』を聴いたときは、SUEDEがローファイになったような印象を受けたが、アルバムも全体的にラフな仕上がり。ヘロヘロなのはLIBERTINESと同様なんだが、あちらが前のめりのパワーを発していたの対して、こちらはどよーんという雰囲気。とはいえ時に刺々しく、時にきれいなメロディーが光っていたりするから侮れない。鈍さと鋭さの不思議な混合体。その昔、デビューしたころのSUEDEがインタビューで“聴衆を堕落させたい”みたいなことを言っていたが、後にズルズルと引きずるこの音は聴き続けたら本当に堕落しそうな気がする。

 9月にケイト・モスがコカイン所持で世を騒がせた際、ニュースでは“ミュージシャンである恋人”としか記されておらず、10月のコカイン所持による何度目かの逮捕の際にも“ケイト・モスの恋人"という枕言葉とともに語られていたのが何だか哀しかったピーター。この際、何度御用になってもいい。とにかく、日本に来るまでは死なないでくれ…。