今どきの80’s

gakus2006-05-08

 アッっという間に劇場公開され、アッという間にソフト化されていたディズニー製作のファンタジー・コメディー「スカイ・ハイ」。スーパーヒーローの両親を持つ少年が、雲の上にあるスーパーヒーロー養成ハイスクールへ入学。この主人公、まだ特殊能力が開花しておらず、ヒーロー組と、それをサポートするいわゆるおちこぼれ組、サイドキック組の組分けで、後者に振り分けられる。そこに素質開花の逸話はもちろん、ロマンスやら、友情やら、ダンス・パーティーやらのエピソードがからみ、コメディーとはいえ「恋しくて」にも似た甘酸っぱさも。

 「恋しくて」といえば1980年代、当時の流行の音楽をフィーチャーしたジョン・ヒューズならではの作品だが、ここで聴ける音楽もなぜか80’sモード。オープニングの『EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD』(ティアーズ・フォー・フィアーズ)、主人公が年上の憧れの上級生と顔を合わせる度に流れる『TRUE』(スパンダー・バレエ)、キャンパスライフのBGMとなる『AND SHE WAS』(トーキング・ヘッズ)、パーティーのシーンで流れる『VOICES CARRY』(ティル・チューズデイ)、ダンス・パーティーのBGMとなる『ONE THING LEADS TO ANOTHER』(フィックス)、『LIES』(トンプソン・ツインズ)と、まるで当時のビルボードのチャートから抜け出したような選曲。

 ただし、これらはすべて他のアーティストによるカバーで、今風のオルタナ的アレンジが施されている(が、これらのナンバーをカバーしたパフォーマーは個人的に馴染みなし)。いかにもファミリー・ムービーらしい手法。保護者には懐かしく、子供たちには新鮮…つートコでしょうか。ちなみにエンドクレジットは、BOWLONG FOR SOUPのオリジナル・ナンバー。

 ジャケはフィックス/THE FIXX、『ONE THING LEADS TO ANOTHER』収録、1983年のアルバム『REACH THE BEACH』。劇中のこの曲のカバーはテンポ遅めでイマイチ。

スカイ・ハイ [DVD]

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