ちょっとヒマネタ

gakus2006-07-17

 今月号のレコードコレクターズはブライアン・ジョーンズ特集だった。読んでいると、やはりストーンズが聴きたくなってしまうもので、週末はずっと60年代のストーンズ漬け。で、聴いていて“そういえば…"と思い出したことがあり、映画「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を観直した。

 ご存知のとおり、この映画ではストーンズの『SHE SMILED SWEETLY』と『RUBY TUESDDAY』が印象的に使われている。グウィネス・パルトロウルーク・ウィルソンが、ストーンズのアルバム『BETWEEN THE BUTTONS』を聴いているという設定。初めて観たとき違和感を覚えたのだが、その理由がわかった。

 この『BETWEEN THE BUTONS』は『RUBY TUESDAY』が収録されているのだから、まずイギリス盤ではない。舞台はアメリカだから、米国盤と考えるのが普通だろう。まずグウィネスはA面の4曲目にポータブルプレイヤーの針を置き、劇中では『SHE SMILED SWEETLY』がしっとりと響き渡るのだが、米盤のその位置に針を置いたら『CONNECTION』の賑やかなカントリー・ビートが鳴るはず。『SHE SMILED SWEETLY』は実際には5曲目。さらに不可解なのは、この曲が鳴ったままカットが切り替わると針の位置はなぜか2曲目の途中に移っている。そこは『YESTERDAY'S PAPER』なんだけど…。で、レコードは回り続けて3曲目の『RUBY TUESDAY』へといたる。まあ、これが3曲目に位置しているのは正しいのだが…。そうそう、このシーンはストーンズのこの2曲の効果もあって本来なら泣けるシーンなのだが、このディテールが気になって映画に集中できなかったんだよな…。

 まあ素晴らしい映画には違いないので、どうでもいいことなんですが…。ジャケはそのTHE ROLLING STONES、1967年のアルバム『BETWEEN THE BUTONS』。今月号レココレの『レコスケくん』で、このジャケのブライアンの半目への言及にがあり、電車の中で読んでいて思わず笑ってしまった。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

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