アシッド・キング&クイーン

gakus2009-01-16

 ニューヨークの動物園の人気者たちが、マダガスカル大自然の中で悪戦苦闘するさまを描いた、ドリムースワークスのヒット・アニメ『マダガスカル』。その続編『マダガスカル2』の日本公開が3月に決定。ライオン、シマウマ、カバ、キリンの前作でおなじみの4匹が、NYに帰ろうと思ったらサバンナの荒野に不時着。そこでまたしても野性の本能が試されることになる。

 ベン・スティラーが声を当てている主人公のライオン、アレックスは今回は両親と劇的に再会。しかし父親は百獣の王たるライオンなので、感動の再会は息子アレックスの軟弱さを知るや、すぐに失望へと変わる……。アレックスのシティ・スリッカーぶりは相変わらず楽しいうえに、ペンギン・カルテット(個人的に前作最高のお気に入りキャラ)も健在。テンションの高いコメディ・リリーフであるキツネザルの王様も4匹の旅に同行しており、"踊るのっ、好っき好っき”の歌はここでも聴ける。

 サバンナの宴の後、余韻を引きずって、このキツネザルは鼻歌を歌いながらフラフラしてるんだけれど、この歌、TINA TURNERの"PRIVATE DANCER"。場末の踊り子の悲哀を歌った、この曲、王様が歌うにはあまりにふさわしくなくて、つい笑ってしまいました。で、ジャケはティナ・ターナー、84年リリースの国内盤シングル"PRIVATE DANCER"、マーク・ノップラー(ダイアー・ストレイツ)作の名曲……なんだけど、80年代的髪型のせいなのか、それとも映画のイメージのせいか、ティナがサルっぽく見えてしまう。