CEOはパンクロッカー

gakus2010-05-17

 久々の更新。夏の大作『アイアンマン2』(6月公開)から、いってみよー!

 アイアンマンこと、戦うCEO、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の会社は今や軍需企業から先端テクノロジー企業に鞍替え。スターク本人は相変わらずのセレブ気どりだが、政府にアイアンマン・スーツの引き渡しを迫られ、苦境に立たされる。その上、彼を敵視するロシアの工学者ウィップスラッシュ(ミッキー・ロークイカす!)が逆恨み的に復讐の機会をうかがっていた…。

 正直なところ前作のインパクトにはおよばないし、ドラマももっと情熱的になったはずなのに…という食い足りなさが残る。親友である軍人ローディ(前作のテレンス・ハワードから今回はドン・チードルに交代)との葛藤もドラマチックになったはずだし、謎の美女ブラック・ウィドー(スカーレット・ヨハンソン)も出し惜しみ気味。それでもアクション面では満足できるデキで、ラストの時代劇調の演出が面白い。

 今回のトニー・スタークは前作にはなかった新たな面を披露する。それはクラッシュのファンであること。彼の工房では"SHOULD I STAY OR SHOULD I GO"や"THE MAGNIFICENT SEVEN"が鳴っている。クラッシュらしい初期のモロ、パンクなナンバーではなく、後期の軽妙な曲である点がスタークらしいところではあるけれど、反骨心は前作以上にうかがい知れる。

 前作でも鳴っていたAC/DC、今回は"HIGHWAY TO HELL”がエンディングを盛り上げるぞ。

 ジャケはTHE CLASH"MAGNIFICENT SEVEN"のシングル、フランス盤。