gakus2005-04-03


★CD『LIVE AT EARLS COURTMORRISSEY


 ソロ転向後では『BEETHOVEN WAS DEAF』以来11年ぶり、2枚目のライブ・アルバム。昨年来の好調ぶりを反映した、モリッシーのアグレッシブなボーカル・パフォーマンスを満喫できます。

 一曲目の『HOW SOON IS NOW』からしTHE SMITHS時代からのファンは卒倒必至。映画「クローサー」で使用された(2005年1月18日の日記参照)からというわけではないと思うが、いきなりスミス・ナンバーである。開き直り的ネルギーの猛烈な発散に、ただ圧倒される。同じくスミスのナンバー『THERE IS A LIGHT…』では巻き舌のボーカルも絶好調で、泣ける歌にもかかわらず、調子に乗ってる図が想像できて、古くからのファンをニヤニヤさせる。

 これらスミス時代の曲と、昨年リリースしたアルバム『YOU’RE THE QUARRY』からのナンバー主体で、他のソロキャリア中のナンバーはわずかしか聴けない。そんな選曲に、“自分とはこういうアーティストである”という主張を改めて若い世代に向けて打ち出してきた…という戦略を感じるのは、意地悪な見方かな。

 とにかく長年のファンとしては、異様なパワーを感じさせるボーカルを聴けただけで十分、満足。これだけ攻めの姿勢をみせているモリッシーも久しぶりだ。日本こないかなあ…。