いいかげん、打破

『そんな彼なら捨てちゃえば?』で共演したとはいえほとんど接近していないドリュー・バリモアとジャスティン・ロングが、カップル役で共演しながらも、やはり接近できないラブコメディ『遠距離恋愛 彼女の決断』(10月公開)のお話。 ジャスティンふんする…

とにかく謝れ

最近の日本映画を見ていると、エンディングに流れるテーマ曲のタイアップ臭のキツさにウンザリすることがしばしあるけれど、そんな中で、つい笑っちゃったのが、『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(11月公開)。6月に公開された『ソフトボーイ』が意外…

ある意味、愛こそすべて

先週末の全米興行チャートでナンバーワンに輝いた『ソーシャル・ネットワーク』(2011年1月公開)は、FACEBOOKの創始者マーク・ザッカーバーグの栄光とその裏側を描いた実録ドラマ。『ベンジャミン・バトン/数奇な人生』に続くデビッド・フィンチャー監督…

ジョン・ヒューズの遺伝子

新『スパイダーマン』のヒロインに抜擢されたエマ・ストーンは『ゾンビランド』でもイイ仕事ぶりが光っていたが、それ以上に強いインパクトを残すのが、現在全米で公開中の青春コメディ『EASY A』。『俺たちチアリーダー!』の監督だから、またバカ映画かな…

惚れたぜ!ヒット・ガール

めでたく12月の日本公開が決定した『キック・アス』を輸入DVDで見たけれど、これはやっぱり面白かった! 主人公はコミック・オタクの高校生で、自分もスーパーヒーローになれるかもしれないと思い、ネット通販でコスチュームを買って自警行為に乗り出す。…

おまえの母ちゃん×××

今年はジョン・レノン生誕70周年ということで、この先の音源リリースによる散財に不安を覚えているが、それはともかくタイムリーに公開されるのが『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』(11月公開)。実母ジュリアとの交流を主軸にした、ジョンがミドル…

生きるための闘い

存命ならば今日で58歳になっていたジョー・ストラマーに敬意を表して、『レッツ・ロック・アゲイン』をDVDで再鑑賞。この映画については2004年11月6日のエントリーで触れているので、そちらをご参照していただければ。 本当にいくつもの金言がジョー・ス…

ガレージで会いましょう

アメリカでは今ひとつヒットせず、『ミッション:インポッシブル』シリーズ最新作の製作を危うくしている…なんてウワサも聞こえてくるトム・クルーズ主演、キャメロン・ディアス共演のスパイ・アクション『ナイト・アンド・デイ』(10月公開)。興行的な結果…

充満する女汁

兄エリック・ロバーツが出演している『エクスペンダブルズ』に敗れ、先週末の全米興収チャートでは2位に甘んじたジュリア・ロバーツ(とりあえず祝・初来日)主演の『食べて、祈って、恋をして』(9月公開)は、『エクスペンダブルズ』を見たいと思う観客…

充満する男汁

先週末アメリカで公開され、堂々のナンバーワンヒットとなった『エクスペンダブルズ』(10月公開)。シルベスター・スタローンの号令の元、ドルフ・ラングレンやミッキー・ローク等のオールドスクール勢からジェイソン・ステイサム、ジェット・リーらの現役…

吸血鬼VSプレスリー

11月に日本公開される吸血鬼映画といえば、『トワイライト』シリーズの最新作が筆頭だが、これに負けじとお目見えする『デイブレイカーズ』。『トワイライト』が女子向けバンパイア・ムービーなら、こちらはハッキリ、男子向けで、昨日取り上げた『BROOKLYNS…

時間に抗う

本日も刑事モノ。ただし、こちらはグッとシリアスな『ブルックリンズ・ファイネスト(原題)』(10月公開)。『トレーニング・デイ』のアントワン・フークア監督による社会派寄りの硬派ドラマです。 主要登場人物は3人で、ひとりは家族のために新しい家を買…

もうひとつの”チ●コのカップル”

昨日の『コップ・アウト』と同じく、刑事コンビを描いたコメディといえば、先週末全米でナンバーワンヒットとなった『THE OTHER GUYS』。ウィル・フェレルの製作・主演作だから”またDVDスルーか…”と思いきや、日本でも劇場公開される予定というから嬉しい…

オタク・オヤジのための刑事ドラマ

ケビン・スミス監督、日本での久々の劇場公開作『コップ・アウト 刑事(デカ)した奴ら』(9月公開)は、スミスが俳優として出演した『ダイ・ハード4.0』が縁となったのか、ブルース・ウィリスの最新主演作でもある。 ウィリスふんするニューヨーク市警の刑…

眠気ざまし用

『アイアンマン2』について記したいワケではなく、下のクリップにAC/DCが使われていたので、→載せてみただけ。それはともかく21世紀の私的巨匠アレクサンドル・アジャの最新作『ピラニア3D』の、この流出フッテージ(9分もある!)が凄過ぎる。スプ…

kiss! kiss! molly’s lips

このところ童貞系アクターについてばかり話している気がするが、昨日の『魔法使いの弟子』の主演俳優ジェイ・バルチェルは、今年全米で『SHE’S OUT OF MY LEAGUE』というラブ・コメディをアメリカでスマッシュヒットさせている……が、これはたぶん日本ではDVD…

軽すぎるぞ、ブラッカイマー

8月公開のディズニー製ファンタジー『魔法使いの弟子』について書こうと思ったけれど、数日前に見たのにもう内容が思い出せないのは、ブラッカイマー=ジョン・タートルトーブ=ニコラス・ケイジのトリオ作品(『ナショナル・トレジャー』シリーズ)ではよ…

ギーク専門へ!?

連日のジェシー・アイゼンーバーグ・ネタ。その新作『ソーシャル・ネットワーク』はFACEBOOKの創始者の栄光と挫折を描いたバイオピックで、監督はデビッド・フィンチャー。映画はまだ未完成で、全米公開は10月だが、かなり質の高いドラマになっているという…

笑いの奥にも現実が

昨日の『アドベンチャーランドへようこそ』に続く、ジェシー・アイゼンバーグ主演の”ランド”シリーズ第二弾…というワケではないけれど、今週末日本公開されるホラー・コメディ『ゾンビランド』のお話。 ウイルスが招いた人類のゾンビ化により、荒廃が進んだ…

週末のDVD その2

『アドベンチャーランドへようこそ』は、DVDスルーにしてしまうにはもったいない青春ドラマ。ロマンスも笑いもあるし、リアリティも感じられる。クリスティン・スチュアートがヒロインだから、『トワイライト』シリーズが日本でももう少し当たっていれば…

週末の疑問

『告白』はたいへんおもしろいホラー映画でした。クライマックスは『ソウ』シリーズを連想させるほどドキドキしたし、はっきり最近の『ソウ』のここ何作かを超えている。 『パリ20区、僕たちのクラス』はたいへん見応えのある秀作でした。よくぞ、ここまで冷…

週末のDVD〜『(500)日のサマー』再び

”スペアミントを聴かない世界は地獄だ” サマーさんにはスルーされちゃったけれど、UKインディー・オタとしては深く頷かざるをえないトムのセリフ。1999年リリース、SPEARMINTのファースト・アルバム『A WEEK AWAY』(→)はいまだに聴くし、クラブイベント…

ジェダイは実在した

アメリカ軍に“超能力”を専門とする特殊部隊が実在していた……というジョン・ロンスンのノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」をベースにした社会派コメディ『ヤギと男と男と壁と』(8月)。奇想天外だがダークな方向に転がっていく原作をノーテンキ…

ポルノを作る

見てからずいぶん時間が経ってしまったけれど、忘れないうちにケビン・スミス監督、前作『CLERKS 2』に続いてまたも日本では劇場未公開だった『恋するポルノグラフィティ』の話を。 ザックとミリの男女は長年の親友同士で、ひとつ屋根の下で共同生活をおくっ…

こんなシュールなところで会えるとは

『ダークナイト』のクリストファー・ノーランがレオナルド・ディカプリオや渡辺謙、マリオン・コティヤール、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エレン・ペイジらを配して放つSFスリラー『インセプション』(7月公開)。この映画、アメリカでは異常に評価…

ラストまでリスペクト

復活!というわけで今週末公開のSFスリラー『プレデターズ』。90年代半ばにボツになったロバート・ロドリゲスの脚本をベースに、彼のプロデュース、『モーテル』『アーマード/武装地帯』などの良質のB級映画で名を上げたニムロッド・アーントルの演出に…

イージー・ライダーのバラッド

デニス・ホッパー死去。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/hollywood_stars/?1275158523 歳をとればとるほど、自分にとってカリスマ的なポジションにいる人がどんどん亡くなっていくのは”順番”としてしょうがないことなので、ここしばらくは訃…

中年用無し

前回のエントリーで記した『ハングオーバー!』と同様、『ジェニファーズ・ボディ』も一時はDVDスルーと思われていたが、こちらもめでたく7月の日本公開が決定。 内容については昨年11月22日のエントリーで記しているので、そちらを参照されたし。ここで…

とっても身近な記憶喪失

今さらという気がしないでもないが、DVDスルーからウルトラCで劇場公開を果たしてしまうコメディー『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(7月公開)につていては触れておきたい。 結婚を目前にした友人に独身最後のバカ騒ぎを堪能さ…

ソウルに殉じる

昨年翻訳が発刊されたエリック・ガルシアの小説「レポメン」を原作とする近未来SFドラマ『レポゼッション・メン』(7月公開)の話。 政府機能がマヒして大企業が権力を掌握する未来。ユニオン社提供の人工臓器の普及により、人間は永遠の命を得ることに近…