CEOはパンクロッカー

久々の更新。夏の大作『アイアンマン2』(6月公開)から、いってみよー! アイアンマンこと、戦うCEO、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)の会社は今や軍需企業から先端テクノロジー企業に鞍替え。スターク本人は相変わらずのセレブ気どりだが…

もうひとつの”キンシャサの奇跡”

1974年、アフリカ、コンゴの首都キンシャサで行なわれたボクシング、ヘビー級王者決定戦でモハメトッド・アリが若き王者ジョージ・フォアマンを下したのは有名な話で、ドキュメンタリー映画『モハメド・アリ/かけがえのない日々』でも描かれた。このタイト…

クリスチャン・ベイルではありません

ファックだの、まざふぁかだの、何があったんだ、あなたは…。Kさん、ありがとうございました。

押しますか?

『ドニー・ダーコ』『サウスランド・テイルズ』で時代の空気を鋭角に切り取ったリチャード・ケリーが、キャメロン・ディアスを主演に迎えた新作『運命のボタン』(5月公開)。これまた過去2作と同様にトンデモな展開で、1970年代を舞台にしながらも”今”の…

血みどろの入江

といってもマリオ・バーヴァとは何も関係ない『ザ・コーヴ』(6月公開)のお話。イルカ漁を非難したことで話題となった上に、アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した問題作。これは怖い…といっても、決して映画のホラー・タッチが恐ろしいわけでは…

隣人ジャッキー

前回のエントリーでふれた『ベスト・キッド』のリメイク版の前に、ジャッキー・チェン主演作の公開が予定されている。『SPY NEXT DOOR』(原題・6月公開)がそれ。 ジャッキーがふんするのは、普段は風采の上がらないセールスマンだが、実はCIAに出向し…

ダニエルさんmade in China

昨日の夜、ジャッキー・チェンがやってきた 一緒にビリヤードをして、つるんだよ ミスター・ミヤギとX−MENもそこにいたんだぜ 彼がフー・マンチューの友達なんてヘンな話だ しかも君を知ってるってさ ダニエルさんは台湾製だ カモン、ジャッキー・チェン…

20年後のコラボ

今年のゴールデンウィーク最大の話題作といえば、ティム・バートンの『アリス・イン・ワンダーランド』。19歳になった”不思議の国のアリス”が、再び地下のワンダーランド(正しくはアンダーランド)を再訪。独裁者となった赤の女王の圧政から住人たちを救う…

強い男の真実

切り裂きジャックの真相に迫るアラン・ムーア原作、ジョニー・デップ主演のスリラー『フロム・ヘル』以来、久しぶりにアレン&アルバート・ヒューズが手がけた『ザ・ウォーカー』(6月公開)は、彼ららしいスタイリッシュなビジュアルが映えるポスト・アボ…

女の子礼賛

最近見た映画の中で、音楽ネタが豊富だなあと感じたのはドリュー・バリモアが初監督に挑んだ『ローラーガールズ・ダイアリー』(5月公開)。1970年代に日本でも人気を博した”ローラーゲーム”を題材にした青春映画の快作! テキサスの田舎町に住む17歳の女の…

21世紀の兄弟仁義

ひと月ぶりの更新。アカデミー賞ではスルーされたが全米の映画賞ではソコソコ評判となっていた、ジム・シェリダンの新作『マイ・ブラザー』(6月公開)のお話を。デンマーク映画『ある愛の風景』のハリウッド・リメイクです。 二人の幼い娘と暮らす主婦(ナ…

ママは教えてくれた!?

今週末に公開される『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』は、ギリシャ神話をベースにした現代のファンタジー。『ハリー・ポッター』シリーズの初期2作を手がけたクリス・コロンバスが監督を務める。現代の高校生パーシーはある日突然、ギリシャ神話…

大惨事がいっぱい

J.J.エイブラムスが『LOST』に続いて仕掛けたTVシリーズ『フリンジ』が面白い…というか、ある意味、凄い。 女性FBI捜査官が常識では説明できない怪事件を追ううちに巨大な陰謀に飲み込まれていく…という概要だけ聞くと『X−ファイル』風だが、こ…

目立たない映画音楽

毎年のようにこの時期、同じことでグチってる気がするが、アカデミー賞の音楽部門ノミネートは今年も納得がいかなかったなあ。何がって、スパイク・ジョーンズ監督作『かいじゅうたちのいるところ』が選から漏れたこと。 ヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oと、…

選ばれぬ者

バンパイア映画の代名詞といえば今や『トワイライト』シリーズだが、やっぱ男子はこっちでしょう…な『ダレン・シャン』(3月公開)のお話。日本ではコミック化で人気を呼んだ、米ベストセラー小説の映画化です。 16歳の優等生ダレンの運命は、ある夜、悪友…

生き急がなくていいんです

人気作家ニック・ホーンビィの脚本に基づく『17歳の肖像』(4月公開)はイギリス製の青春映画。ホーンビィはアカデミー賞で脚色賞にノミネートされ、作品賞でも候補に挙がっているが、現実的に受賞に近いのは主演女優賞か。 舞台は1961年のロンドン。成績優…

アクティブな21世紀型ホームズ

コナン・ドイルが生んだおなじみの名探偵の活躍を描く『シャーロック・ホームズ』(3月公開)は、ミステリーというよりむしろ冒険アクション。『ロックンローラ』で復活したガイ・リッチー監督がロバート・ダウニーJr.(ゴルーデングローブ賞主演男優賞受…

ガエル君、歌手でも成功!

今月公開されるメキシコ映画『ルドandクルシ』は、すっとぼけたコメディーで個人的にはツボにハマッた逸品。壮絶な兄弟ゲンカがエンタテインメントに昇華されております。 田舎のバナナ園で働く兄弟(兄=ディエゴ・ルナ、弟=ガエル・ガルシア・ベルナル)…

一塊の肉塊なり

ウォシャウスキー兄弟が『スピード・レーサー』のRain(ピ)を主演に据え、『V・フォー・ヴェンデッタ』のジェームズ・マクティーグに監督させたマーシャルアーツ・アクション『ニンジャ・アサシン』(3月公開)が、凄いことになっている! Rainふんする主人…

超地味セレブ

アカデミー賞で作品賞をはじめとする6部門でノミネートされた『プレシャス』(4月公開)。主要部門では助演女優賞以外の受賞は厳しそうだが、注目作であることに変わりはない。 スラムに住む超肥満の女の子プレシャスは、母親に精神的にも肉体的にも虐待さ…

愛こそすべて、ですか…

ヒュー・グラントとサラ・ジェシカ・パーカーの共演……男の自分にはほとんど魅力を感じない共演が話題のラブコメディ『噂のモーガン夫妻』(3月公開)。期待値ゼロだったせいか、これが意外に楽しめた。 ヒュー&サラがふんするのは、ヒューの浮気が原因で別…

ガンボ!

前回のエントリーからニューオリンズ繋がりで。このところデジタル一辺倒だったディズニーが久しぶりに手描きで作り上げたアニメーション『プリンセスと魔法のキス』(3月公開)も、これまたニューオリンズが舞台となっている。 1920年代、亡き父の遺志を継ぎ…

who’s BAD?

アベル・フェラーラ監督、主演ハーベイ・カイテルによる1992年の傑作『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』を、ヴェルナー・ヘルツォークがリメイクしたとなれば、見逃すわけにはいかない『バッド・ルーテナント』(2月公開)。ヘビーなドラマが…

ウォー中

『アバター』も、昨日記した『マイレージ、マイライフ』も面白いし好きなんだけど、個人的に賞レースがらみの作品でプッシュしたいのはキャスリン・ビグロウ監督の久々の日本公開作となる『ハート・ロッカー』(3月公開)。ここではバグダッドで爆弾処理に…

上空一千万マイル

ゴールデングローブ賞は『アバター』に持っていかれたものの、アカデミー賞では依然、本命視されている『マイレージ、マイライフ』(3月公開)。『JUNO/ジュノ』でオスカー候補となったジェイソン・ライトマン監督が、ジョージ・クルーニーを主演に迎え…

ミューズつれづれ

武道館でMUSE来日公演を見る。すっかり大物の貫禄が身に付いたなあ。堂々としていて、鳴らすべき音をきっちり鳴らす。ニュー・アルバム収録の”UNITED STATES OF EURASIA”は最初に耳にした時にQUEENみたいと思ったが、こういうドラマチックな曲もビシッとキメ…

役に立たない名言集2009その3

昨年公開された映画の中から印象的な迷言を…の第3弾。今日はアグレッシブに行ってみよう!“タマに別れを言いな!”(『イングロリアス・バスターズ』) 一度言ってみたいけど、言われたら内股になる。“次はお前が私に請いに来る”(『スペル』) これも言って…

役に立たない名言集2009その2

昨日に続いて、2009年公開の映画の中から、教訓はないがインパクトはある迷セリフを。“人生のアップ&ダウンがベッドの上だけであるように”(『レイチェルの結婚』) そりゃそうだ。“一緒に寝たい、指一本触れないから”(『あの日、欲望の大地で』) 信じま…

役に立たない名言集2009その1

遅ればせながら、今年も宜しくお願いします。 昨年はお休みしましたが、一年間の映画のロケンローな迷言集を、今年はドーンと言ってみよう!“新郎はコイツなのに新婦は女神のように美しい”(『パイレーツ・ロック』) 男は顔じゃないよ!“あんな顔でも、いい…

違い過ぎた一日

気が付けば全米の賞レースもたけなわですが、意外だったのはピーター・ジャクソンの新作『ラブリーボーン』(1月公開)が無視されていること。個人的にはシミる映画だったが…。 1973年、14歳のスージは近所に住む変質者に殺害された。彼女は最愛の家族のこ…