2004-01-01から1年間の記事一覧

ソウルフル・タクシー

リュック・ベッソン製作のヒット作「TAXi」をハリウッドでリメイクした「TAXI NY」を観る。 スピード狂のタクシー運転手と運転の苦手な刑事が、コンビを組んで強盗団を追うというオリジンルの設定はそのままだが、運転手役を女性(「シカゴ」のクイーン・ラテ…

オーディエンス不在のロック映画

音楽ドキュメンタリーが花盛りですが、今日は「フェスティバル・エクスプレス」(来年1月公開)なる映画を観ました。 1970年、ジャニス・ジョプリン、グレイトフル・デッド、ザ・バンドなと時の人気アーティストを列車に乗せ、西へと向かい4箇所でコンサー…

血まみれ純情乙女のBGM

11月12日の日記に記した「LADDER 49」では、ブリーダーズ/BREEDERSの『CANNONBALL』が使われていましたが、ブリーダーズといえば、今年はもうひとつ、ベストの部類に入るであろう傑作にも使用されていました。「メイ/MAY」というタイトルの低予算スリラーが…

トニー・ウィルソンとモリッシー

最近、寝る前にスミス/THE SMITHSのバイオ本『モリッシー&マー/茨の同盟』を読んでいます。発刊したころに一度読んだきりだったが、改めて読んでみて、いろいろと繋がってくるところがある。例えば、マンチェスター初のセックス・ピストルズのギグに集まっ…

プラシーボ

例年この時期になると、なぜかやたらとベスト盤がリリースされますが、今年購入したなかでよく聴いているのはプラシーボ/PLACEBOの『ONCE MORE WITH FEELING』です。 1995年にデビューしたロンドン出身のこのバンド、出始めのころはパンクバンドと思っていた…

燃えすぎです

昨日に続いて「LADDER49」(邦題「炎のメモリアル」)の話。 命を賭ける消防士の仕事に敬意を表した本作は、ドラマチックで泣きの要素が強い。とりわけエンディングは、情感を激しく刺激するのだが、このときバックに流れるのは元ザ・バンドという肩書きも今や…

飲みすぎです

現在アメリカでヒット中の「Ladder 49」(邦題「炎のメモリアル」)は消防士の命がけの仕事に敬意を表した熱血映画。かなりドラマチックな展開で、音楽も盛り上げるぞ!的姿勢に富んでいます。 消防士はもともとアイルランド系が多いらしく、スコアはアイリ…

プチ錯乱

アンデス山中から奇跡の生還を果たした登山家コンビの実話を、再現ドラマとともに映像化したドキュメント「運命を分けたザイル」(2005年1月公開予定)を観る。 1985年、若き登山家ジョー・シンプソンとサイモン・イエーツは、前人未到のシウラ・グラランデ峰…

普通の男の子奮闘

THE JAMの再来(今までどれだけのバンドがそう呼ばれてきたことか…レディオヘッドだってデビューのころの売り文句は、そんなだった)と言われているオーディナリー・ボーイズ/THE ORDINARY BOYSの来日公演を、渋谷のO-Eastで観てきました。 実は動いて…

マドンナの夫は何を?

イギリスで「LAYER CAKE」なる映画が公開され、人気を博している。これは同名小説を映画化したギャング映画で、足を洗いたいコカイン・ディーラーが、ボスの鶴の一声で騒動に巻き込まれるものらしい。 監督は、これが初演出作となるマシュー・ヴォーンで、「…

ディズニーの英断!?

先週末の全米興収チャートは、CGアニメ工房ピクサーの新作「Mr.インクレディブル」が記録的な成績でナンバーワンで初登場。公開3日間の興行記録は前作「ファインディング・ニモ」を上回ったという。今回はヒーローものとはいえ、ストレートに家族の結束を…

休暇中のグッドジョブ

昨日の日記に記した故ジョー・ストラマーのドキュメンタリー「レッツ・ロック・アゲイン」には、ジム・ジャームッシュとサラ・ドライバー夫妻−ジョー縁のふたりの映画監督−が顔をみせる。ジャームッシュの「ミステリー・トレイン」にジョーは出演しているし…

五分五分

本日からバウスシアターで“爆音ロードショー”され、来週にはDVDリリースされる「ジョー・ストラマー/レッツ・ロック・アゲイン!」。故ジョー・ストラマーの生前最後の日本〜USツアーを負った、このドキュメンタリーは、すべてのロックファンに観て欲しい…

アイがなくっちゃね

1985年にエチオピア難民救済のチャリティー・イベントとして開催されたLIVE AIDがDVD化される。 イギリスの人気アーティストが結集したチャリティ・シングル『DO THEY KNOW IT'S CHRISTMAS』、そのアメリカ版『WE ARE THE WORLD』に導かれたこのイベント、当…

映画は戦い続ける、か!?

「スーパーサイズ・ミー」のスポットはTVでは観られないそうです。映画を観た後だけに、やっぱりね…と思わずにいられない。 この映画はファーストフードで一ヶ月過ごすという人体実験を主軸にしつつ、その合間には外食産業がいかに巨大ビジネスとなってる…

ロックがまた敗北した日

ブッシュの勝利が確実となったらしい米大統領選。ブッシュを落選させる目的で撮られた、マイケケル・ムーアの「華氏911」は、そういう意味では“敗北”したけれど、今後のブッシュ政権への監視の目を、より光らせるという意味では意義があったのではないか。と…

アナザー・カンフーハッスル

今週末に公開される、「80日間世界一周」のリメイク「80デイズ」。これ、すでに2度観たけれど、そう告白する度に皆さん苦笑なさいます。何でだよ! 主演はご存じジャッキー・チェン。10代のころから、この人の映画を観続け、そこで映画の楽しさを学んだ身と…

夢の実現

チャウ・シンチー3年ぶりの新作「カンフーハッスル」は、武術映画をコメディーのフィールドに引き寄せつつ、「マトリックス」ばりのアクションを展開させる快作。感情描写がいささかウェットで、「少林サッカー」ほどのカタルシスはないものの、これはこれ…

ゾンビVSレコードコレクター

12月22日にDVDリリースされる英国製のコメディー版「ゾンビ」、「ショーン・オブ・ザ・デッド」を、とうとう観ました。(関連日記6月8日、9月7日) 親友である居候の麻薬の売人エドに振り回され、連日パブ通いを続けている、ごく普通の青年ショーン。自堕…

全身ガレージロッカー

渋谷クラブクアトロで行なわれた、マフス/THE MUFFSの来日公演に行ってきました。 初来日公演を見逃しており、また今年出たアルバム『REALLY REALLY HAPPY』(下欄参照)も期待を裏切らない内容だっただけに、今回の公演はとても楽しみにしていた…ものの、仕事…

僕は最低、君は最高

多くのスタンダード・ナンバーを残したミュージカル作曲家コール・ポーターと、その妻リンダの愛と葛藤の日々を描く「五線譜のラブレター」(12月公開)を観ました。 『ナイト・アンド・デイ』をピアノで弾き語る晩年のポーター(ケビン・クライン)の姿で幕…

ショックな訃報

英国BBC放送のDJとして30年に渡り、デビュー間もない多くのバンドを紹介してきたジョン・ピールが亡くなった。これはショック…。 英インディーズから飛び出した、ほとんどのバンドは、この人の息がかかっている、と言っても過言ではない。輸入盤店で“ジョン…

エロ・ロカビリー

1996年のフランス映画「アパートメント」をハリウッドでリメイクした「ホワイト・ライズ」(12月公開)の話。 2年前に理由もわからず立ち去った恋人の面影を追って、奔走する青年(ジョシュ・ハートネット)。そのまえに現われる、昔の恋人とは似ても似つかない…

ダンダン

このところカンヅメ状態で、CDプレーヤーをフル稼働しつつ仕事をしてます。お供のCDは、清水の舞台から飛び降りるような気分で買ったルースターズ『VIRUS SECURITY』。CDだけで27枚組(プラスDVD5枚)なので、もう延々こればっか。 オリジナルアルバム分は…

yeah!

フジロック出演も記憶に新しいNYインディーズの注目株ヤー・ヤー・ヤーズ/YEAH YEAH YEAHSが、11月10日にDVD『TELL ME WHAT ROCKERS TO SWALLOW』(写真)をリリースする。これ、もう輸入盤では出てるんだけど、とてもかっこいいんですよ、ライブ映像が。ボ…

石井聰亙作品2題

石井聰亙が撮ったビデオ作品を二つ観ました。 ひとつは「三人三色」というオムニバスで、アジアの俊英3人がデジタルフォーマットで撮った短編集。「殺人の追憶」のポン・ジュノ、「天上の恋歌」のユー・リクァイとともに、石井聰亙が参加。映画作りに行き詰…

恋のダウンタウン

ケネス・ブラナー主演のユーモラスな人間ドラマ「舞台よりすてきな生活」(12月公開)について。 子供をうまく描けずスランプに陥った、子供嫌いの劇作家(ブラナー)が、向かいに越してきた足の不自由な少女と交流を重ねるうちに、愛情を感じるようになる…と…

ゲップ!

マクドナルドを30日間食い続けると、どうなるか…という人体実験ドキュメンタリー「スーパーサイズ・ミー」(はてなキーワードでは「スーパー・サイズ・ミー」という表記も。12月公開予定)のお話。 マクドナルドを糾弾した映画というわけではなく、むしろ肥満…

サイケデリック・トリップ

5月30日の日記にチラッと記した、ミシェル・ゴンドリー監督(「ヒューマンネイチュア」)、ジム・キャリー主演の「エターナル・サンシャイン」の日本公開が、来年3月に決定したようです。 その時の日記に記したザ・ポリフォニック・スプリー/THE POLYPHONI…

バカ映画雑記

バカはカゼをひかないと言いますが、ひいちゃいました。うがい・手洗いを欠かさないぐらいの知恵では防げなかった…。 6月8日の日記、9月7日の日記に記した「ドーン・オブ・ザ・デッド」のパロディー映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」は、日本では劇場…