2008-01-01から1年間の記事一覧

帰ってきた元祖ヨッパライ

9月に公開される『アルビン/歌うシマリス3兄弟』は、日本ではマイナーだがアメリカでは誰でも知っているリス・キャラ、チップマンクスを映画化したファンタジー・コメディー。アニメ化されているので見たこともある人はいると思うが、今回は実写に合成さ…

ドキュメンタリー版『ブレックファスト・クラブ』

今年1月のサンダンス映画祭で上映され話題となり、先週末に米国で限定公開されたドキュメンタリー『アメリカン・ティーン』(日本では10月公開)。バスケットボール部のスター選手や、チアリーダーの女の子、自称スーパー・ギークのオタクな男の子、映画監督…

死に続ける

一昨年から秋に開催されている全米のホラー映画祭“AFTER DARK HORROR FESTIVAL”(2007年5月7日のエントリー参照)。そこで上映される作品の半分ぐらいはビデオスルーで日本でも見られるのだが、このほど昨年の上映作『THE DEATHS OF IAN STONE』が『今日も僕…

バットマンが大変なことに!

今週末アメリカで公開された『バットマン』シリーズ最新作『ダークナイト』が、とんでもないヒットを記録している。週末3日間だけで何と1億5千万ドル! 今年最高だった『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』でも1億2千万ドル(しかも週末…

カナダから宇宙人が!?

本日より劇場公開された『スターシップ・トゥルーパーズ3』は、ご存じハインラインの名著「宇宙の戦士」をベースにしたSFアクションのシリーズ第3弾。なんと日本が世界に先駆けての公開になるという。これは世界中の『ST』ファンのうち30%が日本人であ…

ずっとボンクラ

先週の出張時、飛行機内で見たコメディー『DRILLBIT TAYLOR』。ジャド・アパトウやセス・ローゲン等『40歳の童貞男』チームが製作に絡んでいるのだが、彼らの映画は良くてビデオスルーだから日本公開は微妙なところなんだけど、自殺騒ぎを起こして以来のオー…

独立第一章?

今年もアメリカで大ヒットを飛ばした"独立記念日男"ウィル・スミス、『アイ・アム・レジェンド』以来の新作となる『ハンコック』(8月公開)。この映画で最初に聞こえてくる声は彼のものでもなければ、ヒロイン、シャーリズ・セロンのものでもない。なんとピー…

おいおい…

出張で渡米中。ホテルの有料TVにマーティン・スコセッシが撮ったローリング・ストーンズのドキュメンタリー『SHINE A LIGHT』が入っていたので夜、見ていたら“SOME GIRLS"のイントロが鳴った途端に映像が途切れて、突然エラー・メッセージが。その後、何度操…

ファイトすべし

ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ・ジョリー共演の『ウォンテッド』(9月公開)は、アメリカの人気グラフィック・ノベルを映画化したアクション。 職場では上司に怒鳴られ、家では恋人を親友に寝盗られ、パニック発作用の薬に日々お世話になっている、…

下町ファンタジー

ミシェル・ゴンドリーの新作『僕らのミライへ逆回転』(9月公開)は前半こそトンがった展開で笑わせるものの、着地点は意外にも人情劇だった。 ニュージャジーにある、今どき珍しいVHS専門のレンタル店。この店の店長(ダニー・グローバー)は、店員(モス・デフ…

濃ゆいほどファンキー

『俺たちフィギュアスケーター』がヒットした余勢を駆って日本公開されるウィル・フェレルの最新主演作『俺たちダンクシューター』(8月公開)。そう、今度はバスケットボールを題材にしたコメディー。 1970年代、アメリカにはNBAの他にもうひとつ、エンタ…

生真面目さの中の不真面目

今週末に公開される『告発のとき』は、アカデミー賞受賞作『クラッシュ』に続いてポール・ハギス監督が手がけた力作。実話を基にしたこの映画では、軍から失踪し、死体となって発見されたイラク帰還兵の行方を追う、その父親(演じるトミー・リー・ジョーン…

みんなアチョーだった時代

ドリームワークスが『シュレック』に続くシリーズ化を目論んでいるアニメーション『カンフーパンダ』(7月公開)。カンフー・オタクではあるものの無芸大食のパンダが、極悪武道家から村を救う救世主に選ばれてしまい、厳しいカンフーの修行を積むことになる……

ラブコメはこうでなきゃ

またしてもラブコメ。キャメロン・ディアス&アシュトン・カッチャー主演の『ベガスの恋に勝つルール』(8月公開)は、バカ度ちょい高めで個人的には好感が持てる。 ラスベガスに旅行に来ていたニューヨークの男女が出会い、酔った勢いで結婚式を挙げるが、…

今日もラブコメ

昨日取り上げた映画よりもデート・ムービーらしい『近距離恋愛』(7月公開)のお話。 パテリック・デンプシーふんするニューヨークのプレイボーイと、ミシェル・モナハンふんする絵画修復家は10年来の親友同士で、毎日曜ごとに会っている。そんなある日、モナ…

禁デート・ムービー

日本でも意外に人気がある(らしい)『セックス・アンド・ザ・シティ』の映画版が、8月に劇場公開される。自分はTVシリーズをまったく見ていなかったが、それでも親切な作りでドラマの大筋は理解できた。とはいえ、それが面白いと思えるかどうかは別問題。…

きみの友だち

日本映画はあまり見ないけれど、時々目にする作品の中には“これを見逃さなくて本当によかった…”と思えるものがある。『きみの友だち』(7月公開)は、まさにそんな一本。 重松清の同名小説を映画化したこのドラマは、脚の悪い女の子の親友との短い交流を軸…

ナイトの悲哀

英国のインディー・バンド、GUILLEMOTSの最新シングル『FALLING OUT OF REACH』のシングル盤が届いた。ジャケ(画像→)の人物、これってイアン・マッケランじゃないの?と思い調べてみたら、やっぱりそうだ、マグニートだ!世間的には『ロード・オブ・ザ・リン…

過保護すぎやしませんか?

『アイアンマン』が公開されるまでは今年唯一の全米興収1億ドル突破作品だったアニメーション『ホートン/不思議な世界のダレダーレ』(7月公開)を見る。原作は『グリンチ』のドクター・スース。 ジャングルの象ホートンは、埃の上に住んでいる極小生物の国…

失速

ご無沙汰している間に、当ブログ4周年に。5年目はちょっとユッタリ・ペースで続けていこうと思います。今後とも宜しくお願いします! それはともかく、今週末全米で公開されたアンディ&ラリーのウォシャウスキー兄弟、『マトリックス』シリーズ以来となる…

最近よく聴くな…

『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナのシナリオを映像化した『幸せになるための27のドレス』(5月公開)は、やはり女性を主人公にしたラブ・コメディー。例によってヒロインは問題を抱えているワケなのだが、その問題とはあまりに…

ダメ男のプレッシャー

日本では売りづらいせいか、日本公開に時間がかかるファレリー兄弟の映画。昨秋、全米公開された『THE HEARTBREAK KID』も、なかなか日本公開が決定しないので、待ちきれず向こうのDVDで観賞。ニール・サイモン脚本の1972年の映画『ふたり自身』のリメイクで…

頭の中にも春が来た

暖かくなってきて思考能力が低下し、頭の中でピヨピヨとチョウの飛ぶ音が聞こえてきそうな今日この頃。そんな季節にピッタリのアドベンチャー・コメディー『フールズ・ゴールド』(5月公開)のお話。 主人公は、18世紀のカリブ海に沈んだ秘宝を捜し求めるト…

祝・劇場公開

署名運動の効果で、漸く日本公開が決定したエドガー・ライト監督(『ショーン・オブ・ザ・デッド』)の破天荒なコメディー『HOT FUZZ』。一時はDVDスルーが決定していたのだが、あの凄まじい展開、とりわけクライマックスはスクリーンで見てこそなので、これは…

悪徳の栄え

ケビン・コスナー主演のサイコ・サスペンス『Mr.ブルックス』(5月公開)が、意外に面白い。コスナーがふんするのは成功した実業家ブルックス。しかし、この男は殺人の欲求を抑えられない、困った性癖を持つ異常者で、アル中ならぬ殺中を断とうと断酒会に通…

お気楽セレクトの効

昨日に続き、今日もちょっとノーテンキな選曲の話。トム・ハンクスとジュリア・ロバーツの共演が話題の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』(5月公開)について。 1980年代に実在した米下院議員チャーリー・ウィルソン(ハンクス)の、アフガン情勢に対する型…

ちょっとマジ

チャウ・シンチーの新作『ミラクル7号』(6月公開)は、『E.T.』にオマージュを捧げたファンタジー・コメディー。 貧しい家に生まれた小学生の少年が異星生物と出会い友情を育むが、このエイリアンの特殊能力が、まったく使えないシロモノで…。シンチ…

後がないんじゃ、後が…

3月19日のエントリーに続いて、『ラスベガスをぶっつぶせ』のお話を。実話に基づく、この映画は理数系の優れた頭脳とチームプレイを武器に、ラスベガスのカジノで、ブラックジャックで荒稼ぎをした大学生たちの実話に基づく痛快エンターテインメント。 マサ…

ジャージ探偵

ベン・アフレックの初監督作『GONE BABY GONE』を輸入DVDで観る。 幼女誘拐事件の捜査を依頼された探偵(ケイシー・アフレック)。幼女の母親はヤク中で、しかも麻薬組織のヤバい大金を横領していた。これが事件に関連しているとみた探偵は、警察署長(モーガン…

早っ!

最近自分の買ったばかりの新譜が映画の中で使用される…なんてことは新作映画では滅多にないのだが、5月公開の『ラスベガスをぶっつぶせ』では、なんとオープニングにそれが出てきて驚いた。ブルックリン出身のニューカマー、MGMTの“TIME TO PRETEND”がそれ…